ニワトリが面白すぎて泣いた話
たまに自分の感情が分からない瞬間がやってくる。哀しいのか、怒っているのか、幸せなのか。そもそもこの感情に名前はついているのだろうか。人間はあるモノに対して言葉を持っていない時、そのモノの特定に苦労する。特に感情という主観的で曖昧なモノは、言葉で定義できないと、自分自身でそれを確かに感じているにもかかわらず、本当にその感情が存在しているかさえ疑ってしまうこともある。自分自身の複雑すぎる感情に惑わされてしまうことも、珍しくはない。
その当時私は、わけもなく気分が落ちていた。元々