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いわしげ孝「ジパング少年」とTHE BLUE HEARTSについて考えてみた。

OH、、、、すっかりサボってしまった。

いや、書いてるのはあります。
星里もちる徹底研究とか書きかけのものはあれど
形にならずで1か月、2か月経過して
気がつけば夏が終わった。

いろいろ原稿書いたり多角的にやってたら
あっという間に月日は過ぎ去ったと。
つくづく続けるって難しい。
昔、村上春樹がマラソンやってるの、まったく理解出来なかったけど今ならわかる。
ボクはやんないけどね。無理ッス。
無理・フォーエバー。

そういえば昨日ずーっと探してたマンガの単行本を
2冊手に入れた。古本扱いだけどほんの2年ぐらい前に発売されたやつ。1〜2巻は持ってるけど3〜4巻を買いそびれてしまい、どうしても紙で欲しかった。やっぱサラっとオール電子ってわけにはいかないよ。真造圭伍のマンガは紙で所有しておきたいじゃないの。あと松本大洋。ちなみにボクの「クッキングパパ」コレクションは2015年発行分からすべて電子ネ。電子にサラっと移行してオッケーなマンガってあるじゃない?秋月りすの「OL進化論」とか。あと気をつけなきゃいけないのは島耕作シリーズ。1stシーズン課長編は可能な限り「紙」で読むべき。フィリピン編や京都編に漂う怨念めいたグルーヴを電子が適切に読者へ伝えられないと思うんだよね。

なんでもかんでもみんな電子でオッケーってわけじゃないし、まして自炊と称して切り刻んでまでデータ保管しちゃうユーザーの気持ちはわからないし、別にわかるつもりもない。ボクとは違うんだろうと思うだけ。

一昨日の夜からずーっといわしげ孝の「ジパング少年」を読んでいた。電子1発大人買いで全巻完走。ちょうどボクが大学生になった頃にビッグコミック・スピリッツで連載されていた反バブル主義、途中からインカ帝国の謎を探るやたらスケールのデカい話になったいわしげワークスの中でも異色の作品だ。甲本ヒロトをモデルにしたヒロト率いるパワー・スラムスはこの時期大量発生した日本産ビート・パンクバンドの典型。読んでてボクのアタマに思い浮かぶのはノーマ・ジーンっていうイカ天出身のガールズバンドとBAKUかなァ。ブルーハーツでもジュンスカでもないんだな笑

管理教育への反発と人間があるべき姿を求めて日本を飛び出し南米を彷徨う物語は当時スピリッツで連載されてたのを読んではいたが、そんなに夢中に読んだ記憶はない。浮いてたんじゃないかな?どっちかといえば。連載完結後にマンガ喫茶かなんかでまとめて読んだ記憶がある。三軒茶屋の駅前にあるガリレオとかで笑

今回電子で読破してみて思ったのはやっぱところどころでストレスを感じるのは否めない。当たり前だけど週刊誌の連載を念頭に置いて描かれたものだし。でもソレはソレ。「ぼっけもん」や「ばんえい駆ける」は後追いで読んだけど、単なる青春モラトリアム反抗期マンガに終わらない妙な清々しさがあるのは気持ちイイ、ハッタリが効いてるからだと思う。管理教育に反発しまくって、帰国子女の友人にくっついて「なんだかわからないけど行くんだ!」とペルーに向かう主人公になかなか共感はしづらいけど面白いのでよし。またこの帰国子女、ずーっとバディとして物語に登場するかと思いきや、あっさり消える(終盤復帰)のも微笑ましい。

ちなみにブルーハーツ的バンドと思われるパワースラムスは前半戦では展開上健闘するも、やっぱ主人公が南米にいちゃなかなか絡むのは難しい。



せっまい日本にゃ住みあきたァ

金かんじょうにトレンドアンテナ、コネクション

ああ〜 うんざりっこ うんざりっこ

明日空飛んでこ〜

「ジパング少年」作詞 ヒロト


物語中、主人公しばやんをモデルにパワースラムスのヒロトが書き下ろしたナンバーだ。うんざりっこ、って歌詞が妙に響きますな。

ぜんぜん関係ないけど同じ時期にスピリッツで連載されてた「天使派リョウ」。こちらね主人公リョウもブルーハーツのヒロトをモデルにしてると思うんです。スカジャンに細身のデニムって着こなしは間違いなく。原作の狩撫麻礼先生、すでに亡くなられてるから確かめようもないんだけど。アクションに連載されてた「迷走王ボーダー」のトレンディ版っていうか中村真理子の作画でポップに読める内容だったのでスピリッツに掲載されてても違和感なかったんですよね。

とまあ、なぜかいわしげ孝について唐突に語る回になってしまった秋のはじまり。秋のはじまりって書くだけでシュガーべイヴっぽいなァなんて思うのはおそらくボクだけだろうな。アハ、と原秀則調でシメ。


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