干潟2

伊藤佑輔作品集2002~2018 序文1

はじめまして。伊藤佑輔と申します。

ご覧いただいてありがとうございます。
このノートでは、さしあたっては今までわたしが書いてきた詩や小説やその他の文章を公開していきます。
18歳ごろから35歳の現在までに折に触れて書いてきた内容ですね。

ずっと書き溜めていて、一部は雑誌に投稿したり、ネット上に公開したものもあったのですが、色々思い入れもあり、いつかどこかでまとめてどこかで公開しようと思っていました。
昔書いたものほど、今ではもう書けないなと思います。
作ったものに人間性がでてるよね、とはよく言われます。

たしかに、ここにははっきり自分の人間性のようなものが出ているなと思っています。
そして、その時その時のわたしにとっては、かけがえのないものだったので、推敲はしています。

* * *

どうして、今過去の作品をまとめて公開するのか、それも書きましょう。

結論から言えば、もうそういうタイミングだからですね。
説明します。
これは極めて個人的な事情なのですが(いや、ここに個人的な事情でないものは何一つないのですが)
わたしは普段の生活で自己表現があまりうまくない方です。
人と話しても聞き役に回ることの方が多いし。
社会の中で、仕事やネット上や創作関係の場所で、いろいろな人と出会ってきて、自分のことをどう説明すればいいか、いわば難儀することが多いなと感じています。
自分の過去の事を話すことはできます。
また、一緒に仕事をしたり、遊んだり、
色々な話題について話すこともできます。
でも、わたしは、自分の事をうまく説明できていない感じをずっと抱いていました。
そういう状況のまま、このまま社会で生活していくことに、居心地の悪さをずっと感じてきたと思います。
ここに書かれているのは、他人にとってはどうあれ、そして今のわたしとはだいぶ変わってしまった部分も多いにしても、やはり過去のわたしのリアリティーです。しかも、たぶん日常会話の中では、うまく表現するのが難しいリアリティーです。

これはわたしだな、という感じがします。

そして、そういう長い、いわば16年分のリアリティーの断片を、自分の中に抱えて暮らしていくには、もうあまりにも中に長く抱え込みすぎて、そして量も多くなってしまったので、この先自分の人生を生きていくのは、もう不自由に感じているのでしょうね。
もう、潮時なのでしょう。

内容は色々ありますが、古い順に並べて投稿したので、最初の方は完成度は比較的低いです。読み方は自由なので、新しい記事から読むのも良いかもしれません。

逆にずっと書き続けたらこういう風に上達し成長する、という意味では面白いかもしれません。

読んでくださった方にとって何か意味のあるものになっていれば幸いです。

ここまで読んでくださって、どうもありがとうございます。

※それぞれの作品の最初には執筆した年を記載しています。
時間をかけて推敲する事が多いので、執筆始めた順番と完成した順番はだいぶ違います。

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