それが神の思し召しなのか?

今日は連休の最終日ということで、ちょっとふらっとお散歩を。

今までに通ったことのない道をふらふらとしていたら、
けっこう立派な神社があるのを見つけました。

こんなところにあるんだなー、と思いながら境内を見ていたら、
小さな男の子が社殿の前に座って絵か何かを描いているみたいで、
その様子も気になったし、お参りもしていこうと中へ。

門(隋神門)も立派で、この地域の一宮だということ。
たしかに、あのあたりの住所は一の宮だわ、と思いつつ、
鎌倉時代末期に作られた仏像も安置してあると。

そんな歴史的な神社がこんなところにあるんだーって。

拝殿へと歩いて行く途中でその少年の横を通って、
ふと見ると、地元の自慢を紹介しようとかなんとか書いてあって、
絵日記みたいに、上に絵を描いて、下に紹介文を書く形式で、
ちょうど左側の狛犬を描き終えたところだったようです。

なかなかいい課題だなーと思って歩いていたら、
自分が通り過ぎたすぐ後に、神主さんがやってきて彼に声を掛けました。

「向こうにベンチがあるから…」

少年は参道に正座して、敷石を机代わりに絵を描いていたので、
どこか座って描けるようにと配慮してくれたのかなーって。

「ここは人が通るところだから…」

この言葉を聞いて、ん?とちょっと思ったんですけど、
ひとまずお参りをさせてもらって、後ろを振り返りました。

少年は、ベンチに座って続きを書こうとしていたんですけど、
そのベンチがずいぶんと遠くにあったんですよね。

あそこからでは狛犬はおろか、社殿もよく見えないでしょう。

たしかに、参道の真ん中で書いているのは行儀が悪いかもしれませんが、
人がたいしているわけでもなく、移動させる必要があったのかなって。

例えば、そのベンチを近くまで持ってきてあげるとか、
描きづらいだろうからと何か板みたいなものを持ってきてあげるとか。

そうではなく、そこはジャマだからあそこで描きなさい。

うん、道徳を教えるという場でもあるでしょうしね。
参道の真ん中は神様が歩かれる道ですしね。

あれからあの少年はどうしたんだろうかと。
あきらめちゃったとしたら、なんだか残念だな。

そんな様子を見ていた自分も、
何か気の利いた声を掛けられなくて、申し訳なく思いました。