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動詞はつづくよどこまでも

「新興語法」という言葉がある。中華人民共和国成立の前後から急激に普及した語法のこと。外国語翻訳からの影響を受けた「欧化語法」とは違い、一般の文章の文法構造や口語へも広く浸透した言語を指す。たとえば、「化」を取り上げてみる。「化」は強い造語力を有し、中国語ばかりではなく、日本語においてもよく用いられている。変化、進化、退化、分化など。例をあげれば切りがないほどある。福沢諭吉も文明の開化を説いた。仕事術にも3つの化がある。自分ごと化、見える化、すぐやる化。なかなか言いえて妙だが、「化」の前には名詞や動詞が配置できるようだ。まさに造語力の凄まじさ。日本の言語界はますます「化」の神秘的な魔力にとり憑かれていくことだろう。ここからは勝手な妄想。〇〇化を造語してみる。まさに造語化は現代の結合術(アルス・コンビナリア)。似たようなモノに「活」があることも忘れてはならない。今からあなたも、〇〇化を推し活してみませんか。

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