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わたしの動詞シンカ論

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2022年3月25日から100日チャレンジ!動詞にまつわる物語。
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ことばとうごきの螺旋運動

われわれは行動的に世界を、人間を、そして自分というものを捉えていく。捉えるのに欠かせないのが知覚をことばにすること。ことばによって行動を「行為」として自覚するのだ。対象や自分の状態、経験がことば化されると、事物や事象は現実の行動レベルを離れて、ことばによって支配される世界へと置き換えられる。ことばの持つ秩序によって捉え直されるのだ。そして、言語の形で記憶に保持され、必要に応じて呼び出すことが可能になる。それは、経験や自分の心の状態を外側から眺め直す、内観の機縁にもなる。さらに

次の10年は「すくふ」という自分動詞に変更しました

イリイチの動詞の回復

次の10年は「明かす」という自分動詞に決めました

村上春樹の動詞成分

明電舎も動詞になってた

https://youtu.be/KbugdlChqV4

英語の三大動詞で幸せになれるかも

人生には3つのレベルがある。それは存在(being)、行動(doing)、所有(having)の3つのレベルだ。哲学的な問いにすればこんな感じになるだろう。「いかにあり(be)」「何を行い(do)」その結果として「何を持つのか(have)」。つまり、この3つの英単語の動詞で人生は語ることが可能だ。もちろん、抽象度はかなり高い。解像度を上げるためにはこの3つの動詞をブレイクダウンしていく必要があるだろう。ただし、重要なことはこの動詞たちの文脈、提示してくれている道筋。似たような

速攻で「動詞の完コピ」をする西野亮廣

心理学を応用した「子別学習」で有名な坪田塾を運営する坪田信貴さん。著書『才能の正体』で彼は「行動を完コピせよ!」と説く。正確には、「頭のいい人の行動を完コピしろ」。いい成績を取りたいと思ったら、普通は、頭のいい人(できる人)にこう質問するだろう。「どうやって勉強したら、できるようになるのか」。しかし、こんなノウハウを聞いても意味がないそうだ。それよりも、「勉強している姿を見せてください」とお願いするのがベスト。何時間勉強しているのか、休憩時間は何分くらい取るのか、どのくらいの

子どもの頃の動詞、活かしてますか?

誰にでも子ども時代がある。それは古今東西、変わらないことだろう。人間は子ども時代を通してから大人になっていく。シンカ論。不易流行ではないが、ひとりひとりの人間が本来生まれながらに持っているモノは、子ども時代に最も発揮されている。だから、自分はどんな子どもだったのかを振り返ることには意味があるのだ。特に、好きだったこと。僕は真っ先にそれを確認する。なぜなら、自分を活かすための早道だから。本能である氣(ある種のエネルギー)を燃焼させること。活かすとはこの氣の完全燃焼なのだ。好きな

あふれ出す「動詞」への想い

溢れるもの、それは愛、才能、自信、活力など。 自然や人間の中のエネルギー。それが無限の可能性・増大性を秘めた「氣」である。また、豊かさ・富などにも使われる。動詞をそれらを構成する原子・分子のようなものと捉えてみる。 これらは自然に生成され循環していく。しかし、何もしなければただ流れ落ちて消えるだけである。だから、溢れ出させているのは自分自身のエネルギーであることに気づき、自分事の「現象」として感じ取ってもらいたい。 また、その溢れ出たエネルギーを自分自身または社会など、

わたしの動詞があふれ出す

ありふれたモノにこれまでとは違ったまなざしを向ける。最近、流行のデザイン思考。デザインの出発点はそんなことなのだと思う。では、どんなありふれたモノに着目したのか。それは、動詞と氣だ。えっ、ありふれてない?いえいえ、ありふれている。人間の営み、行為、行動、活動、言葉は違えどもこれらを要素に還元すればすべて動詞になる。世界中で一日だけでも何十億の人間が生きている。一人の人間が一日に10種類の動詞を駆使するとする。累積すると天文学的な数になるだろう。氣も同様。立川昭一さんの著書『「

人間の価値は動詞ではかられる

卒業式のシーズン。春からの門出を祝いたい気分。進路の選定は多少なりともその人生を左右することだろう。偶然にもある私立高校の推薦入試を間接的に経験できた。今の時代、入学するには「自己PR」なるものが必須になっているようだ。では、そこで問われていることはいかなるものか?要約すると、すべて動詞についての質問ばかりだ。これまで何をやってきたか?これから何をやりたいか?過去と未来、時間軸は変われども、問われているのは行為や行動、つまり動詞形なのは間違いない。得意なことや好きなことを問う

キャリアとは名詞ではなく動詞

社会人のPRシート。それがレジュメ(履歴書)。米国の経営コンサルタントのグル、トム・ピーターズはそれをレジュメイキングと語っている。つまり、レジュメに書くことを前提として経験しろと言っているのだ。言い換えれば、経験する前にその仕事には価値があるのか、それともないのか、考えてから着手することを薦めている。仮にそれで失敗しても、その過程やプロセスで何か学ぶことができれば、それもまた良しということも含意されている。レジュメは本来名詞なのだが、それを動詞的に「つくる」ことで自分自身の

失敗のレジュメで”学ぶ”を変える

レジュメイキング(レジュメ思考)のつづき。「20歳のときに知っておきたかったこと」という本で著者:ティナ・シーリグはこう言っている。学生に失敗のレジュメを書くことを薦めている、と。特に、少々無理して自分の能力を伸ばそうとしたとき、何かに新しく取り組んだとき、思い切ってリスクを取ったとき、失敗から学べることはたくさんある。人事の採用では、成功した経験ばかりではなく、失敗の経験も評価されるのだ。挫折すれば学習するし、同じ過ちを繰り返さない可能性が高まるのだから。失敗はまた、その人