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初めて映像作品に携わった時のこと

こんにちは、おくだです。
今回は、私が「初めて映像作品に携わった時のこと」について書こうと思います。

自己紹介の記事で、
MVのセットデザインをしたことが
映像制作会社に勤めるきっかけ
、と書きました。
しかし、よくよく考えてみたら
それが私の映像初仕事ではなかったんです。笑

それは、私がまだ
地元の印刷会社で残業地獄に泣かされていた頃、
映像業界で働く知人の仕事を手伝ったことがありました。

内容としては、
とあるMVのキャストが持つフリップのデザインをしてほしいとのこと。
ポップで可愛いデザインが希望で、
とにかくすぐにデータがほしいとのお願いだったので
急いでデザインを起こした覚えがあります。

当時印刷会社に勤めていたので、
紙のデザインは得意分野というか
本職そのものだったので、軽く引き受けたのですが
そのあと、少し後悔しました。

文字の違いで、8枚のフリップを作るのですが
そのために作ったデザインは、色違い含め数十パターン。笑

女の子らしいポップなものをたくさん用意したのですが、なかなかOKが出ず。
試行錯誤を繰り返しながら、何パターンも作っては見せました。

なぜ、得意な紙のデザインなのに、OKにならなかったのか。
理由は、「私が映像の作られ方を一切知らなかった」からです。

印刷物としてなら多分どのデザインでもOKだったのでしょうが
実際に映像作品として使うとき、
キャストの動きによって見える時間が限られ、色はカラコレされ、
画角によっては、フリップのサイズもかなり小さくなります。

そういった「映像の画」としてのフリップを意識した時に
色味や文字の大きさを選ばなければいけないということが
当時の私は全然知りませんでした。

何度も作り直した結果できたデザインは、
正直、色も濃いし、文字も大きすぎる気がするし、
自分の好みではないなあ、本当にこれでいいの?なんて思ってました。

でも実際にできたMVを見せてもらったら、
これが正解じゃん!って掌返しです。
画面に対する文字の読みやすさとか、カラコレで馴染んだ色味とか
ああ、映像の人はここまで見越してるんだなと
ただただ感心しました。

たまたま、知人が困っていて手を貸すつもりで作ったフリップが
私が初めて携わった映像作品になりました。

このできごとを通して思ったのは、
映像の人は、「出来上がりの画」を想像して動いているということ。
前回の記事の時間軸の話のように、
今現在見えている物だけでなく、撮影し、編集した先を見ている。
それって凄いことだなあと思います。

それから、もうひとつ。
いつどんなことが、仕事につながるか分からないということ。
このフリップが決め手ではありませんが、知人のお願いを引き受けたことが、
私が映像業界に身を置くことになった1つの要因だと、
後々考えてみて気付きました。
どんなことが、この先に影響するのかなんてわからないし
やってみよう、と踏み出すことが大事だなと。

最近、KEYAKIのお仕事でフリップのデザインを作らせてもらったので
その頃のことをふと思い出したりしてました。
当時よりはいろいろ、考えながら作れるようになったのではないかなと思います。

さて、次回は何を書きましょう。
リクルートについても、そろそろ書きたいところですね。
次回も読んでいただけたら嬉しいです。
それでは。

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