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リーダー修行記67(トライアルがスリルとスペクタクルに満ちていた件シーズン3③)

(前回のつづき)

2種目目: タンゴ

3月のダンスアワードから大幅にルーティンを変えて臨んだタンゴ。
1年間ルーティンを変えてないからそろそろ変えたいよ、というオーダーを先生にしたら、私のレベルをガン無視したシャドー動画が送られてきまして、これ絶対、先生がパートナーとしてやりたいんでしょと思いました。

(男性の先生が、パートナーになるとやけに張り切りモードになる話は、他の先生と逆転している生徒さんと、本番当日の控え室で盛り上がりました。)

そんなわけで、タンゴは本番直前のレッスンで、ルーティンを元に戻したいと弱音を吐くほどの難易度でした。それはもう気が狂いそうなほど練習したので、できる自信はあったのですが、満足いくクオリティにたどり着かない。私、案外なことストイックなのです。

………案外でもないか。
このnote読んだら、ほぼ修行僧チックなのがバレバレか。

特に前半は、これでもかとたたみかけるようなステップの連続で、どんな障害物に阻まれようとも絶対に避けきれない自信がありました。
なのに、踊り出す立ち位置の時点で3組がひしめき合う運の悪さ。3組しかいないのになんでだ。
私が最後に入場したんですけどね…。

短辺からPPで始まって、ターンして長辺に突入するステップ。スタート切った時点で長辺に入るポジションに他カップルがいるのはわかっていたのですが、私が向かう頃には動いてくれてるだろうという希望的観測で踊り出しました。
というか、今さらルートなんて変えられないんですよ。

ですが、そちらのカップルはその場でポーズしてコントラチェックというルーティンで、私が長辺に入ったときにもその場を動いておらず、私は完全に想定した進路をふさがれました。
と、そこまで認識していながら、止まることも避けることもできずに突っ込むひよこ🐥

すみません…。
すみません、すみません、マジですみません。

実はそのカップルも女性生徒さんがリーダーをやられていまして、正面から爆速で突っ込んでくる私のことは避けようがなかったと思います。ほんとすみません…。

3組しかいないのに、なぜアマ女子リーダー2組を同じヒートにぶち込むのか…と、ヒート表が発表されたときから震えていたのですが、登録された名前みたら当然先生がリーダーだと思うわよね。まさか私がリーダーで出てくるとは思わないわよね。つまりそちらの女子リーダーさんの方が全面的にもらい事故よね。ほんとすみません。

しかも、パートナー氏がうまいことすり抜けようにとしてくれたのに、怯んで止まってしまいました。止まるならもっと手前で止まればいいものを、衝突しかかる至近距離で。
なんとかそこを切り抜けて次につなぎ、よくあそこから立て直したねえと見ていたサブコーチャーには褒められましたが、全面的にパートナー氏が逆リードしてくれたですよ。情けない…。

その後は、まあまあ崩れずに踊りきりました。
客席の逆サイドにジャッジの先生が立っていたらしく、戻ってきた後、先生が、
「ジャッジが見てくれないねえ」
と残念そうに言っていたのですが、私にはジャッジがいることが見えてなかったです。誰かいた?

後から動画を確認したら、ジャッジの先生方、ちょいちょいガン見してくれてましたよ。なんだあいつらは、という目でしたけどもね。

(つづく)

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