見出し画像

リーダー修行記⑲(パートナー先生のレッスンでやっぱり女同士にしかわからないことってあるよね!とキャッキャした話)

リーダーレッスンを受け始めて5ヶ月。

いまだぴよぴよしていますが、リーダーは場数を踏むしかない、と腹をくくり、知り合いの先生のスタジオパーティーのトライアルに出ることにしました。私のぴよぴよ度合からして、よもやぶっつけで踊れるわけもないので、直前にレッスンもお願いしました。
で、正直、本番もぼろっぼろになる自信しかなかったので、パーティーが終わった後にそのおもしろ顛末記を書く気満々でいたのですが・・・急遽、パーティーに参加できなくなってしまいました(しょんぼり)。
まあでもレッスンは受けたので、その記録だけでも書いておこうと思います。
あ、今さらですが、お相手は女性の先生です(笑)

リーダーを始めた頃からたまに習っている先生でして、まず、ワルツの一発目で、
「踊り出しがすごく上手くなったね!」
と褒めていただきました!!
わーいわーい!←滅多なことリーダーレッスンで褒められないから嬉しい(比パートナーレッスン)

先生「先生にも上手くなったって言われるでしょ?」
私(う~ん、特に言われたことはないような・・・)
 「あっ、でも最近、黙って出てくれるようになりました!」(食い気味)
先生「はい・・・?」←何を言ってるんだという表情

しまった。もはや世界中の人が、「ジキルとハイド」の存在を認知してる気になっていた。

私「ええとですね、前は、動いてくれなかったんですよ」
先生「え?・・・どういうこと?」
私「正しくリードしないと出てくれないんですよ!」
先生「それは・・・案外、厳しいんだね・・・」←解せぬという表情

そうだろう、そうだろう。私の先生のあの顔と性格で、そんなひっでえレッスンをしてる姿は想像できまい。でも私には確信がありますよ。先生のリーダーさんも、リードを教えてるときはハイドになってるはずですよ(断言)。

そんな感じで調子よく始まったレッスン。
元々、スタジオパーティーに出ようと思ったのは、9月のビッグイベントに向けて、リーダーとしての経験値を上げようと思ったからでした。ビッグイベントといっても要はプロアマという名のトライアルなのですが、場所が豪華だし、出る人の意識も高め。いくら他のリーダーがほぼほぼプロの先生だからといっても、フロアクラフトのフの字もできないポンコツリーダーが混ざったらさすがに迷惑だろう。私と同じヒートになってしまった生徒さんにとっては完全にもらい事故になってしまう。

私「人がいるフロアで踊ったことないんですよ。このままだとホテルパーティーがデビュー戦になっちゃうんですよおおぉぉぉぉ(泣)」
先生「あれ?なんか前にトライアル出てなかったっけ?」

それはリーダーレッスンを始めてわずか2ヶ月のこと。先生の試合後に行われたトライアルイベントに、無謀にもリーダーで出てみたのです(詳細はこちら)。なので、一応経験はあって、そのときはとりあえず止まったりぶつかったりせずに踊り切ったのですが…いま改めて動画を見返したら、あろうことか、ほぼ100パーセント、パートナー様にフロアクラフトさせてました
とにかくステップを追うので精一杯のリーダー。完全に目が泳いでいるパートナー。
これは踊ったうちに入らない。入れちゃいけない。もはや黒歴史。抹殺したい。

私「あのときは始めたばかりで、9割先生が逆リードしてたんで・・・もうそれは卒業したいんです!」

半泣きで訴える私に、じゃあ今いい感じに他のカップルがいるんで、ここで踊ってみましょうか、ということになりました。まあまあなんとかワルツを一周して及第点だったので、タンゴへ。

タンゴ。
それはまさしく先日のレッスンで「動いて欲しければ俺を見ろ」という謎の「教義」を延々と布教された種目です。
ちょうどよい機会だと思ったので、「ただただパートナーを見て祈る教義」を実践してみたり、「頭の位置だけでパートナーをコントロールする教義」を意識してみたりしたものの、いまいち効果の程がわからない。なにしろ事前にルーティンを送りつけているので、先生が忖度してくれているのか、多少なりともリードが通じているのか判断がつかないのです。
ここは、勇気をもってご本人に聞いてみるしかない。

私「あのう・・・普段のレッスンでですね、『頭の位置』でリードするというようなそんなようなことをですね、言われ続けてるんですけども・・・」
先生「わかるわかる!」(食い気味)
私(えっわかるの!?)
先生「リーダーがそれ言うのすっごくわかる!」(爆笑)

思えば愚問だったかもしれない。なにしろこの先生同士は同門なのです。つまり教祖が同じ

先生「ま、でも私たちパートナーにはそれわかんないからバッサリ!)、足の使い方を練習しましょうか」

そうですよね・・・。
わかんないですよね!?!?!?
いやもちろん先生はプロなので本質的にはわかってると思うんですけど、でも・・・わかんないですよね!? お前なに言ってんだって感じですよね!?(そこまでは言ってない)

なるほど。やっぱりあれはリーダー教なのだな。パートナーは入信できないやつなんだな。
しかしこれは両刀を目指す私には由々しき問題ですよ。なんですかね、片足は入信して、片足は危険信号を出してる、すっごい気持ち悪い感じ。リーダーの私とパートナーの私が脳内でせめぎ合ってる不穏な空気感(全部私の脳内妄想)。

まあそれはそれとして。
パートナー目線で大変細かく指摘してもらったおかげで、「ピクチャーポーズと封じ手の連続技」という、ぴよぴよリーダーには過酷すぎる一連のルーティンを繋げて踊ることができました!万歳!!
と、すっかり安堵していたら、「急に『やれやれ』みたいな感じのウォークになるのやめようか」と苦笑されました。

だって!あまりにも集中力を要するルーティンなんだもの!リーダーって脳が休む暇がまったくないんだもの!パートナーみたいに、スタンディングスピンの間は無心になる、とかできないじゃないですか。山場を越えたら休憩したくなるじゃないですか。それが人情ってものじゃないですかーーー(泣)

私、こんな有様で、5種目ぶっつけ本番を迎えるんですかねえ…。
(いま、さらっとカミングアウトしました。5種目なんですよてへ)

(おわり)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?