密かに恋破れし地の使い -1-

・・・。

間違いない。
この方は、わたしのお姫様。

わたしは地獄と呼ばれる地の世界に暮らす地の使い。
あなたは天国と呼ばれる天の世界に暮らす天の使い。
普通に暮らしていれば出会うことのない二人。

何の因果か100年ほど前に一度お会いして以来、もう二度とお会いできないものと諦めていたけれど、邪鬼の怨念を感じて慌ててここに来たらあなたがいた。

あぁ、また会える日が来るなんて・・・。

わたしには、あなたの力が必要なのです・・・。

あなたのカラダが欲しいのです・・・。

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