Key(キー)

わたしの妄想、空想、想像を文章や画像にしています。画像に登場する人物は、画像加工アプリ…

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わたしの妄想、空想、想像を文章や画像にしています。画像に登場する人物は、画像加工アプリなどを使用し、作者本人を素に加工したものです。 ※作品は作者の妄想、空想、想像上のフィクションであり、実在の人物や団体、場所、建物などとは一切関係ありません。 ※2021年8月29日より利用開始

最近の記事

突然届いた、あの人からのメール。

こんにちは。 突然だけど、 その世界での住み心地はいかがですか? 私達が長い時間をかけて造り上げたシミュレーターの世界。なかなか良く出来ていると思いませんか? 私の住む空間をモデルにしているとはいえ、我ながら面白いものを造り出したものだと自負しています。 普通はコンピュータを使って、コンピュータの中でシミュレーションするものなんだけど、このシミュレーターで画期的なのは「実物」を使っていること。現在の私達のありったけの科学技術やバイオテクノロジーを投入し、全てを可能な限り

    • 『天国』と『地獄』はどんな場所?

      『天国』は、眩しい光と穏やかな優しさに包まれた、一面真っ白な空間。 『地獄』は、漆黒の闇と悲しみ苦しみに包まれた、一面真っ黒な空間。 二つの世界には「光」と「闇」以外に「時間」だけが存在している。他には何も無い。 多くの人間は、天国は雲の上、地獄は地の底にあると考えている様だが、明確には分からない。 肉体を失った『魂』の状態では、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚といった「五感」と言われる感覚はほぼ全て失われる為、もしそこに何かが存在していたとしても、見たり聞いたり触ったり

      • 虫や動物達の魂は何処へ

        基本的に『人』以外の魂は地獄や天国へは向かわず、人間界を漂う中で初めて人間界に産まれ出た時と同じ種の母体を見つけ、その胎内(卵)に生まれた肉体に宿る。虫は虫に、魚は魚に、犬は犬に、猫は猫に・・・というように、生まれ変わる前と同じ種に生まれ変わる。魚が犬に、虫が人に・・・と、他の種に生まれ変わることはない。(人は他の種に生まれ変わることがある。) 生まれ変わりのサイクルは非常に早い。 人間によって殺された動物の魂は人間に対する怨念を抱えているため、人の魂と同じように地獄へ

        • 『神』という存在

          “無”からこの世の全てを創造したとされる『神』という絶対的な存在。実際にその姿を見た者、会った者は一人もいないが、その存在を信じている者は少なくない。 創造主である神を頂点に、地獄、天国、それぞれの世界に神が一体ずつ存在し、人間界では目に写るもの全てに神が宿るとされている。 全てを生かすも殺すも神次第とはいうものの、現在の世の中は事実上放置状態である。神に救いを求める者も多いが、実際に神が何かを救うことも無ければ、見放すことも無く、天変地異を起こすということも無い。全ては

        突然届いた、あの人からのメール。

          自ら命を絶ってしまったあの子の魂の行く末

          人が自らの命を絶ってしまうと、その魂は死者の魂として地の使い、天の使いに感知されることはないため、当然のことながら地獄、天国への導きもなく、怨念と化すまで人間界の暗闇を彷徨い続けることとなる。 怨念となって初めて地の使いに浄化の対象として感知され、魂は浄化されると同時に消滅する。 つまり、再び『生まれ変わる』ということは永遠に無い。

          自ら命を絶ってしまったあの子の魂の行く末

          地獄への案内人の親子

          死を迎えた人の魂は、その者の人間界での行いにより、地獄または天国へと向かうこととなる。 地獄には地獄へと導く使いが、天国には天国へと導く使いが多数存在する。 地獄へ向かった魂は長い時間をかけて浄化され、天国へと送られる者、そのまま地獄で怨念の浄化に従事する者に分けられる。強力な怨念の浄化に力尽き、消滅してしまう魂も少なくない。 天国へ向かった魂は、再び人として人間界に落ちるか、そのまま残り天界で暮らすか、各々自由に決めることができる。稀に地獄から溢れ来た怨念を封印され人間

          地獄への案内人の親子

          密かに恋破れし地の使い -完-

          ・・・うぇっ! なんか変な夢みた。 『密かに恋破れし地の使い』(完)

          密かに恋破れし地の使い -完-

          密かに恋破れし地の使い -4-

          さぁ、ひとつに・・・・・ !!? ????? な、なんで?? カラダがすり抜ける!? ひとつになれない!!? ・・・・・ お姫様、まさか人に? なんで人になってしまったの?! 自ら望んで? なぜ? ・・・・・ ・・・!! そういえば、聞いたことがある。地獄から溢れ出た怨念は、時に天界に達する。天界に達した怨念を浄化できる者がない時は、怨念を封印する器として天の使いが捧げられると・・・。 そして、その者は人となって、人間界に落とされると・・・。 ・・・・・

          密かに恋破れし地の使い -4-

          密かに恋破れし地の使い -3-

          さぁ、お姫様・・・ わたしとひとつになりましょう・・・。 わたしとあなたがひとつになれば、地の神、天の神を凌駕する、唯一無二の存在となれるのです。そうなれば、この世の摂理を変えるのも容易いこと。 姫様・・・ 天の世界をわたしは知りません。きっと平穏で平和な毎日を送っているのでしょう。でも、地の世界は違います。姫様も一度見たでしょう?怒り、悲しみ、恨み、苦しみ、あらゆる負の念が充満し、わたしたち地の使いはそれらを浄化するために傷付き、日々多くの仲間を失っています。時にその念

          密かに恋破れし地の使い -3-

          密かに恋破れし地の使い -2-

          わたしのお姫様・・・。 とうとうこの時がやって来ました。 叶うはずのない願いが、いま叶おうとしているのです! この願いには、あなたの力が必要です。 わたしは、あなたのカラダが欲しい。 あなたの魂が欲しい・・・。 禍々しい人間共を消し去るために、わたしとあなたは一つにならなければならないのです。

          密かに恋破れし地の使い -2-

          密かに恋破れし地の使い -1-

          ・・・。 間違いない。 この方は、わたしのお姫様。 わたしは地獄と呼ばれる地の世界に暮らす地の使い。 あなたは天国と呼ばれる天の世界に暮らす天の使い。 普通に暮らしていれば出会うことのない二人。 何の因果か100年ほど前に一度お会いして以来、もう二度とお会いできないものと諦めていたけれど、邪鬼の怨念を感じて慌ててここに来たらあなたがいた。 あぁ、また会える日が来るなんて・・・。 わたしには、あなたの力が必要なのです・・・。 あなたのカラダが欲しいのです・・・。

          密かに恋破れし地の使い -1-

          わたしが人として生きる訳 -完-

          んんっ・・・ 頭痛っ・・・ あれっ? もう朝になってる?! 『わたしが人として生きる訳』(完)

          わたしが人として生きる訳 -完-

          わたしが人として生きる訳 -5-

          「姉ちゃん、大丈夫かな?」 「心配ない。私達の力で邪鬼は抑えた。」 「あとは長老様にお任せしましょう。」 フッ・・・ アタシの若い頃に似たヤツじゃの。 アタシの死期もすぐそこじゃ。オマエの中に封じ込めた邪鬼共の怨念は、ひとつ残らず持って行ってやる。ついでにここ数日のオマエの家族との記憶もな・・・。 - 時折、人間共が起こした殺し合いが原因で、地獄と呼ばれる地の底は憎しみ、悲しみ、恨みなどの負の念で溢れかえる。その念は地を抜け、空を上り、天界にまで達する。天界に

          わたしが人として生きる訳 -5-

          わたしが人として生きる訳 -4-

          な、なに??! カラダが張り裂けそう!! でも、不思議と痛みは感じないし、心は少し動揺してるけど、あまり普段と変わらない。カラダだけがどこかへ飛んで行ってしまいそうな感じ。 「しまった!下ネタが封印のカギになっていたのか!?」 下ネタがカギ??何それ!? 「封印の力が下ネタで一気に弱まった?!とにかく、ボク一人ではこの巨大な邪鬼の力は抑えることができない!!」 邪鬼ってなに? あぅッ!!カラダが人間の苦しみ、憎しみを欲しがってる!?呪いのチカラ!?封印!?わたしは何

          わたしが人として生きる訳 -4-

          わたしが人として生きる訳 -3-

          怖かったけど、話し掛けたら返事をしてくれた。普通の男の子な感じだけど、なんか少し違う。すごく頭が良さそうなオーラが漂ってる。 やっぱり、この人達は天界の人達で、三人は家族。テレパシーみたいなものを使って意志疎通しているらしい。彼はわたしの心に直接話し掛けてきているけど、わたしは普通に声を出して話してる。もしかして、わたしが心に思ったことも同時に読み取られてるのかしら?変なことは考えない様にしないと。 彼の歳を聞いたら「200年くらい。」と言っていた。天界ってそういう所なの

          わたしが人として生きる訳 -3-

          わたしが人として生きる訳 -2-

          こんな感じの時もある。 三人同時に現れた時には、夜電気を点けなくても、部屋は昼間の様に明るい。電気代節約。 この光は、この人達の頭の上をグルグルと円を描いて回っている。天使の輪に見えなくもない。もしかして、天上の世界から来てる人達なのかしら? 会話はない。というか、声自体を発しない感じ。すごく静か。何か行動をする時も、とくに目を合わせるとか、合図を送るとかもなく、察してお互いの要求に応えている感じ。テレパシー使いなのかも。わたしには何も聞こえない。 そして、何より不思

          わたしが人として生きる訳 -2-