きい坊

大阪府八尾市在住。 八尾廃校図書室室長。学童保育指導員。 変なブックレビューを書いたり…

きい坊

大阪府八尾市在住。 八尾廃校図書室室長。学童保育指導員。 変なブックレビューを書いたり、 思い浮かんだことを書いたりします。

最近の記事

【うつ病キャリアコンサルタントの企業日記4/15】

ぼくはシェア型図書館(みんとしょ・みんなの図書館)という形態を持っている図書室をやっている。 やっているといっても、やり始めたところ。 4/6にオープン、4/8に開業届を出したばかり。 シェア型図書館とは、一箱本棚オーナー制というシステムを取る民間図書館の総称。 一箱本棚オーナー制は、オーナーさまから本棚の利用料をいただいて本棚を借りてもらう制度。 本棚を借りたオーナーさまはその本棚に自由に本を並べることができる。 そして図書室の利用者さまはそこに並んでいる本を自由に借りる

    • 【うつ病キャリアコンサルタントの起業日記】

      うつ病と診断されて間もなく3年。 薬の量は減ったけど、それでもまだ治療中。確かにまだ体調には波がある。 動けないときはひどい。 五七五七七にするとこんな感じ。 うつ病で 起き上がれない ぼくの背に アロンアルファで はりつく地球 4月6日に起業して、小さな図書室をつくった。 ぼくが休むために。 ぼくと同じようにつらさを抱える人が休むために。 キャリアコンサルタントというと、それなりにカウンセリングを学んで、練習を積み重ねるんだけど、ぼくは自分のことをカウンセリングできな

      • 【文章を書くことについて書くときに僕が書くこと①】

        【「ことばが出てこなくて文章を書けない・続かない」 が「気付いたら書きすぎて字数制限超えてる」になる文 章考座~レポート作成編~】と題して、来月大学生に向けて話すことが決まった。長ったらしい題名にしたのは、いかにもな「らしさ」を出したかったから。夏休みには小中学生に向けて2日間の読書感想文講座の講師も決まった。今まで自分が好き勝手に書くだけだったけど、そうはいってもそれなりに考えて書いてきたつもりだけど、これからはもう少し別の書き方もしていかないといけない。 講座(考座)の

        • 読逍遥『生物の世界』

          記述に飛躍がなく数学の途中式を一つも省略せずに小さな変形も確実に書き残していくような丁寧さが感じられる。丁寧すぎるように感じることもあれば、困難な内容を理解するためにその丁寧さが助けになったことも多々あった。『生物の世界』と題さこの1冊は、僕にとっては「生物の本」というより「世界の本」だった。世界はこんな風に記述できるんじゃない?そんな提案書だった。その世界とは何か?それは今西が描いた世界だ。今西は序文でこの作品を自分の「自画像」と記している。ここに記されている世界は、その丁

        【うつ病キャリアコンサルタントの企業日記4/15】

          読逍遥『動的平衡』

          肌の潤いに 高濃度コラーゲン配合 コラーゲン○○mg配合 美肌効果抜群 いくらこんな食料品を毎日飲んだとしても、摂取したコラーゲンは消化器官で分解されて他のタンパク質やアミノ酸に再構成されてしまう。機械だったらね、高性能の部品を組みこんだり燃費のいいガソリンを投入するとそりゃあその分の効果もあるでしょう。でも人間は機械とは違います。だからどれだけ高濃度のコラーゲンを摂取しても、美肌効果抜群のコラーゲンを毎日飲んでも、それがそのままあなたのお肌に届いて毎日ぷるんぷるんのお肌に

          読逍遥『動的平衡』

          読逍遥『目的への抵抗』

          2年前くらいかな、何のタイミングだったか夢ハラという言葉を耳にするこがあって、その時「我が意を得たり」と膝を打ったのを覚えている。最近見たYou Tubeの動画では養老孟司が教育について「子どもにも人生がある。子どもにも『今』がある。将来の準備も大切だけど、子どもの子ども時代を大人が奪ってるんじゃないか?大人の都合で子どもから子ども時代を奪っていやしないか?」と警鐘を鳴らしていた。そして國分功一郎の『目的への抵抗』である。4/17、ジュンク堂からの新刊お知らせDMで知った。早

          読逍遥『目的への抵抗』

          読逍遙『文字逍遥』

           「逍遥」を辞書で引くと、「あちこち気ままに歩き回ること、そぞろ歩き」と出てくる。芭蕉はそぞろ神に憑かれて奥の細道を歩いた が、白川に憑いたそぞろ神は、彼に文字の世界を逍遥させた。  『遊字論』にある遊の字も、普段姿を見せず隠れている神が、外の世界を自由に歩き回る出遊の意味だ。かつては世界は閉ざされた空間であり、その空間の外側は異界であった。 異界と行き来できるのは神だけであり、その神が異界と行き来するために通ったところを道と呼んだ。白川はそぞろ神と共に道を拓き、文字界に出遊

          読逍遙『文字逍遥』

          読逍遥『こころ』

          僕も僕でいくつか大きな罪を背負っていたりします。それは社会的には犯罪と捉えられなくても、僕にとっては大変大きいと思われる罪をいくつか犯していて、自分としては死ぬまでその罪を背負って生きていく他はないと思っていることです。とは言っても先生とは状況が違う点がいくつかあって、まず1つ目は、その僕の罪の被害者はまだ死んではいないこと、もう1つはその罪について僕は自分の妻には自白し終えていることです。そして僕のその罪は妻とは出会う前のできごとであって、いや見方によると今でもその罪は日に

          読逍遥『こころ』

          読逍遥『日本語が亡びるとき』

          年末まで勤めていた勤め先の給茶機は、コーヒーと紅茶、緑茶が出てくる。無料のやつね。前の人がコーヒーをオーダーすると、僕の緑茶に数滴、コーヒーが滴ります。わずかにコーヒーの舌触りをした緑茶を楽しむことがで…できます…。スターバックスが抹茶クリームフラペチーノを発売したのが2001年。1996年にはハーゲンダッツが抹茶アイスを発売。お茶から離れてたらこスパゲティができたのが1960年代らしい。更に遡ると漢字仮名交じりの文章を書き始めたのが平安時代。外から入ってきたものを、日本人は

          読逍遥『日本語が亡びるとき』

          読逍遥『プラスチックワード』

          社会人になってよく聞くのが「意識の問題」。 そんな凡ミス、意識の問題やろ 納期守れる守れんは意識の問題やから そこで受注取れるかどうかは数字意識の問題・・・ 最初こそ「その通りやな」と思っていたけど、途中からは でもその意識の問題ってどうやって解決するん? って半信半疑に。今は半信半疑も通り越しちゃった。 結局それって何の問題かっていう本当の原因を探すことから逃げてたり面倒くさがってたりするだけで、解決する気がないときの最もらしいただの言い訳やろ・・・ って、意識

          読逍遥『プラスチックワード』