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『不思議の国のアリス』海岸の「2匹で1人」

『不思議の国』第9章と第10章のグリフォンとモックタートルについてです。

本文中にgriefを習った(Greekを習った)という洒落が出てきます。

GryphonはGriffinともいうのでGriffin→griefing→grief→Greek
Mock Turtleはずっと嘆き悲しんでいるので
griefing→grief→Greek

tortoise→taught usというのもあります。

つまり、2匹ともギリシャ語教師であるアリスの父ヘンリー・リデル氏を指していたのです。2匹合わせて1人分。

『地下』のWhite rabbitは「侯爵夫人はMock Turtleの妻だ」と言っていますから、アリスの母リデル夫人でしょうね。

グリフォンの鳴き声Hjckrrh!は、-rrhがギリシャ語の接尾辞であることから、Hjck+rrh。
HjckはHeart, jackを縮めたものと推測されますから、「ハートのジャックにご用心!」と言ったところ。
もちろん、タルト裁判の予告でしょう。

学校に関係する洒落が連発されるあたりではパズルのヒントが幾つか混じっているように思われます。
Uglyfication→beautify
「公爵夫人の2つの顔」のヒント?
history→mystery
「署名の無い手紙」のヒント?
私の考え過ぎかもしれませんが・・・。

第10章の詩はよく分かっていません。
brown~lobsterがblack jackに見えたり、hairやpieがタルト裁判のヒントに見えたり、OwlとPantherがQuizとanswerに見えたり。
・・・全くの見当違いかも。

「ウミガメのスープ」の方もさっぱり。

どちらの詩にも別の意味が隠されているかもしれませんが、現時点ではお手上げです。

でも最後に一言。

初登場時のグリフォンは地下世界の冒険だというのに「日向で居眠り」しています。
タロットの19番「太陽」と考えられますが、どこから日が射しているのやら。

以上、ブラックジャックの補遺でした。

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