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flowのロゴが新しくなりました。

先日、自身の屋号である「flow」のロゴが新しくなりました。

前回、昨年の5月ごろに屋号を決めてロゴを制作した際はnoteにも書いていたのですが、そこから1年余り経った段階でのリニューアルとなりました。

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前回制作したロゴタイプ

前回制作したロゴタイプは、屋号を決めた段階で制作したものです。その時に書いた制作過程の記事を見ていると、以下のような意味が書き残されていました。

flowという言葉の響きと意味合いを重視し、流れるような、柔らかさと落ち着きを持ったものをイメージしながら、調整を重ねていきました。不思議と、ロゴタイプのイメージもすでに頭の中にあり、あまり試行錯誤することなくそのイメージに近づけることができました。

このロゴの形状自体は気に入っていて、良いロゴだねと言っていただける機会も多かったのですが、仕事が少し落ち着いて、ポートフォリオをリニューアルしようと思って改めて見つめ直した時、本当にこのロゴで納得しているのか、このロゴを使い続けていくのか?という気持ちが生まれました。
感覚としては、焼きたてのケーキを冷ましてから食べた時の気持ちに近いというか、時間が経ってから、当時は見えていなかった違和感が鮮明になってきた感覚がありました。どことなく腹落ちしきっていないモヤモヤ感があり、その原因がどこにあるのか、なぜなのかを自分の中で探り、書き出してみることにしました。

・前回は屋号を決めたばかりでロゴの目的を具体化しておらず、ロゴデザインの経験が当時少なかったこともあり、屋号を決めたその場の雰囲気や、自分の直感重視で制作してしまった部分があった
・前回のロゴタイプは評判が良く、パッと見の形としては良いかもしれないが、それだけではなく、自分の看板代わりになるロゴにきちんとした説得力を持たせたい
・このロゴをずっと使い続けていくのは自分なので、自分が100%納得できるものにしたいし、しっかりとメッセージを伝えられる、人に説明できるロゴにしたい

ロゴの善し悪しは見た目だけで判断されがちであり、その裏のメッセージが伝わっても伝わっていなくてもある程度評価されてしまいやすいという部分があると思います。たとえそれが自分の中で納得が行っていなくても、ある人には「すごく良いロゴだね」と言われてしまうこともありますし、逆もまた然りです。屋号という、ある種自分しか関わらない範囲のものだと、本当に自分が納得しているものなのか、という気持ちが、自分の中で良いものなのか、そうじゃないのかを判断する一番の軸になるのではないか、と思ったのです。

色々な理由はあれど、一番はっきりしていたのは「自分がflowという屋号を背負って活動していく上で、何のために、どういったスタンスでデザインをするのかという気持ちをきちんとアウトプットに落とし込みたい」ということでした。単純にこの一年でロゴのデザインを考える機会が増えて、その経験を自分の活動に還元したいという気持ちもありました。前回のロゴタイプは形状としてもまだ荒削りな部分があり、制作してからも少しずつ手直しをしていたのですが、手直しして使うことも、大きく刷新することも含め、もう一度考え直してみよう、と思いました。

大規模な組織内でのリブランディングではなく、主に自分個人の活動なため、決めてから動き出すのは早く、すぐに制作に取り掛かることにしました。屋号の意味自体は前回しっかりと決めていたので、それを踏襲しつつ、よりそのメッセージが伝わりやすいアウトプットにすることを最終目的としました。

「flow」という屋号の理由
・水が流れるように、人と人を繋ぐデザインをしたい
・flowには湧き出るという意味があり、デザインという行為にも通じる
・デザインそれ自体が目的なわけではなく、間を流れるようなデザインをしたい
・自分の身近な存在である「川」
・川というのは人の営みにとってなくてはならないものであるが、普段川を意識して生活することは少ない
・デザインも同じような存在なのではないか?
・川そのものが重要なのではなく、川は自然の中の成り立ちにすぎない
・ロゴを見直すことで、自分がどういった活動をしたいのかを明確に言い残せるのではないか?

当初は前回制作したロゴタイプに加えて、象徴的なシンボルを新たに制作することでメッセージをより伝えやすくしようというと思い、まずはシンボルのラフ案を出すところから始めていきました。

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字も絵も汚すぎるラフ案

いくつかシンボルのラフを書き出していくうちに、少しずつ表現したい方向性が定まっていきました。最初は「流れる」という言葉をイメージしすぎて、どこかで見たことはあるけれど、座りも悪いししっくり来ないという案しか出てこなくなり、途中で行き詰まりを感じていたのですが、言葉の意味や全体を俯瞰して掘り下げることで、少しずつ違うパターンを出せるようになっていきました。

当初は直線をメインに「流れる」「循環」というモチーフを表現しようとしていたのですが、途中から出来る限り少ない曲線でメッセージを伝える、という方向性にシフトしました。そして試行錯誤を重ね、出来上がったのがこの案でした。

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「流れる、循環、交わり」をだんだんと形状に落とし込めるようになってきて、「どことなく良い雰囲気だな」とは思いつつも、まだ自分の中で腹落ちしきっていない感覚、もっと良くできる、という気持ちがあり、形状や全体的な印象は出来る限り変えず、よりシンボルの完成度を高めていくことにしました。

そして完成したのがこの最終案でした。

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前回のロゴタイプは最後まで使用することを考えていたのですが、どのシンボルに合わせてもしっくり来ない座りの悪さ、また当初あえて意識した線の細さが全体的なイメージを中途半端に分散させてしまっている気がしたので、思い切って外してみることにしました。

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前回の制作時に意識した繊細な雰囲気、風通しの良さは線の太さ以外でも表現できると思ったので、そのイメージはシンボルの形状で表現し、ロゴタイプはシンボルをそっと支えるような、少しだけ主張の強さを感じる書体を選ぶことにしました。今回はロゴタイプ単体で使用することは想定していません。

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「flow」という屋号は小文字表記ではありますが、ロゴの中ではあえて大文字表記にしています。書体の角に丸みを加えることで、大文字表記にしてもさほど強さを感じすぎないバランスになったのではないかな、と思っています。

この最終案を作り上げた時、自分の中で「やりきった…」という感覚がありました。ポジティブな意味でもうこれ以上は良くできる自信がない、という達成感があり、試しにプリントアウトして自分の作業部屋のドアに貼ってみると、心の底から腹落ちした感覚がありました。

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自分の中で良いロゴが作れたかどうかの基準に、ワクワクするか、このロゴを使い続けたいという気持ちになれるか、グッズにしたくなるか、という感覚があります。今回はその基準が全て満たされていて、すぐにこのロゴを使ってグッズを作りたいと思い、気がつけばSUZURIでグッズを作っていました。

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パーカーとTシャツ

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ステッカーとノート

グッズにしてみて、改めてこのロゴが今後の自分のアイデンティティーになっていくんだな、という感覚があり、素直に良いものを作れたな、という気持ちで満たされていました。

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前回のロゴから短期間でのリニューアルではありましたが、今回の経験は自分の制作のスタンスと改めて向き合える良い機会になったのではないかと思います。
これからはこのロゴを背負って、flowとして活動していきたいと思っているので、改めてよろしくお願いいたします。

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ポートフォリオも鋭意制作中なので、また公開した時にはそのことについても書きたいと思っています。

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