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退職することになってしまった20代社員

皆さんこんにちは!サラリー男子ケヴィンです!

のほほんとお仕事させて頂いている私ですが、20代の同僚社員が退職とのこと。

昨年から事情は聞いていましたが、やはり改善すべきところ改善しないとアカンよなと再認識しました。

ということで本件について私が感じたことを綴ります。

ひたすら「イエスマン」であれ

「イエスマン」の定義を調べると・・・

信念がなく、何を言われても「はい、はい」と人の言いなりになる人。 どんなことでも権力や目上の人の命令に全くさからわず無批判に従う人

出典:kotobank.jp

「言いなり」とか「信念がない」とか、イエスマンは悪い例として語られることがよくありますが、少なくとも仕事がまだ身についていない人間としては最も適した振舞です。

だって仕事の全貌が分からないのに何をもってノーというのか?
何を持って意見をするのか?

まったく説得力が伴わない「ノー」は害でしかありません。

だから最初のうちはひたすら「イエス」であるべきです。

※「イエスマン」を逆手にとった新社員いじめも世の中には存在するようですが、それは便宜上例外としておきます・・・

結局、社会人は「イエスマン」が求められる

悲しい現実かもしれませんが、結局社会人たるもの基本は「イエスマン」だと思います。

私も少し前までは仕事に慣れてきたら上司に意見してもいいんじゃないか?と思っていましたが、日本の企業文化において上司の話に意見するにしてもまずは「肯定」から入らないといけません。

「部長のおっしゃる通りだと思います。ちなみに一部の人はこう言ってるんですが・・・」とか「社長の認識で正しいです。ただその後こういったことがありまして」とか。

とにかく目上の人を肯定すること、絶対に否定してはいけない。

この事実を受け入れるのが早ければ早いほど、仕事がうまくいくんじゃないでしょうか笑

私は今でこそ絶対的にこの点を重視していますが、少し前までは疎かにしていたので苦労しました。

絶対服従

20代の頃の私は「会社の上下関係はそこまで厳しくないはず」と淡い期待を持っていました。

実際、会社によってはあまり感じないかもしれません。

「上司のいうことに絶対に背くな、上司のいうことは絶対だ」と、ハッキリという人はなかなかいないと思います。
(私の前職の上司はそうでしたが彼は例外中の例外)

「平社員の意見に社長が耳を傾ける」、「若い人間こそフレッシュな目線を持っている」、「絶対的な上下関係は古い」とか、目下の人間でも意見できる風潮が少しあるのではないでしょうか?

ドラマや漫画でもよくそういう描写がありますし、そうすることが良いとされる雰囲気もありますし、建前上そういった概念を提示している会社なり部署もあると思います。

でも現実、それはあくまでも「建前」ではないでしょうか。

私が体験してきた企業文化は上司が絶対ですし、社長に至っては社長が「これは黒だ」と言ったら真っ白の紙でも「はいそうですね、黒ですね」が正解。

昭和の話かよと思いきや、現代においてもそうなんです。

2023年においても「絶対服従」がキーワードです。

個性/自我を捨てろ

どこかの国の軍隊の話だと記憶しているのですが、研修段階で「自我」を捨てさせる、と聞きました。

自分の考え、自分の意見、自分の感情を除外して命令を最優先するようにさせるためです。

その話は聞いた時は「恐ろしいなぁ、そんなの嫌だなぁ」なんて思っていたのですが、サラリーマンも同じだと思います。

そこまで露骨ではありません。入社後の研修でそんなトレーニングもまずないでしょう。

でも。

誰も面と向かって言いませんが、特に仕事を身に着ける初期段階で自分の考え、意見などは求められません。

悲しい現実かもしれませんがロボットになったつもりで最初は取り組むべきです。

上司の言っていることを上司の言っている通りに理解すること。
自分のフィルターを通さないこと。

個性/自我の出し方

だからと言って、定年退職するまでずっと機械のように働く訳ではありません。

もちろん業務経験が増えてくれば任される仕事も増えて、規模も大きくなって、指示を出されずに自分で物事を決めて進める場面も増えていくでしょう。

そこまで行って初めて自分の個性であったり、自我を発揮することができます。

むしろ思う存分発揮すべき。そこがサラリーマンのやりがいであり、面白い部分であると思うからです。

ただ私は自我を発揮する時期を勘違いしていました。

そして退職することになってしまった彼もそうでしょう。

「上下関係の垣根がなくなっている」というほのかな香りがメディアを通じて届くので勘違いしてしまったのかもしれません。

ましてや上司が優しいと勘違いに拍車が掛かってしまうのがかわいそうなところ。

上司は言動が優しいかもしれませんが、心の中では自分で認識していなくても絶対服従を求めていますから。

理不尽&不平等がデフォルト

「上司はいい席に座ってるのに・・・」、「上司は○○が支給されているのに・・・」、「上司の言っていることが矛盾している・・・」、「上司だけ席を外す時間が長いけど誰からも文句言われない・・・」

理不尽なこと、不平等なことを挙げたらキリがありません。

会社に雇われて働くのであれば、こういった物事が普通であり、デフォルトであると認識すべきだし、受け入れるのが早ければ早いほど順応できます。

そんなもんです。

これまたそういった理不尽なこと、不平等を正す正義が現代ならまかり通る!と20代の頃の私は勘違いしていたので、生意気に振舞うこともありました。

しかし誰も得しませんw

本当に嫌ならフリーランス・起業すべき

本当に本当に本当にこういった企業文化が嫌なら自分で稼ぐべきでしょう。

ということで私も一時期フリーランスに挑戦しました。

しかし上手くいかなくて再就職しました、だからこそ理不尽なことも不平等なことも両手を広げて受け入れています笑

その代わりカレンダー通りに休みだし、ほどほどの業績でほどほどのボーナスをもらえます。

会社のいうことを聞いて働き続ければ昇級してもらえるし、「会社で働く」ということのメリット、デメリットはしっかりと認識すべきでしょう。

振り返ると

彼は先輩方のアドバイスに耳を傾けず、口では「はいはい」と言いながらまったく言った通りのことをしませんでした。

「これ教えたよね?」といえば「それは違う話でした」などなど言い訳三昧。

そんな状態が続くと教える方も愛想を尽かすので見放される。
(無視ではなく、必要最低限のコミュニケーションしか取らなくなる、という意味で)

すると孤立する。

自分から先輩方に歩み寄らず、孤立が続く。

仕事が身につかない。

取引先からクレームが入る。

指導するが聞く耳を持たない。

このサイクルが続く。

そして遂に勧告、という流れ。

まとめ

ということで退職することになってしまった20代社員に思いを馳せました。

兎にも角にも「自我を捨てる」というのが新入段階では最も重要だと思います。

昔の自分にも伝えたいし、今の自分に対しても再認識すべきたと感じた次第です。

そして自分の言動によって先輩方から見放されてしまったら、自分から謝って関係性を修復すべき。

特に同じ部署で関わりが多い人なら尚更、自分から関係を修復すべきです。

そんなこんなで色々と考えながらダメリーマンだった昔の自分を思い出し、自分は面と向かって退職勧告させられたことがなったけど、ただ運がよかっただけだな・・・と思いました。
(間接的に言われたことはありますがその話はまたの機会に笑)

家のローンもあるし、一生懸命働かなくちゃですね。

それではまた!

追記:
2023年1月23日、日経新聞の朝刊の1面がこちら。

・「役職の上下に関係なく意見を奨励すること」
・「『俺に黙ってついてこい』という人はマネジメントスタイルを変えてほしい」
・「部下の話を聞き切る」

といった力強い言葉が掲げられていますが、こういった報道を見てきて私自信勘違いしてきたんですよね・・・。

でも実際に大手上場企業なんかは実行するのかもしれません。それは素晴らしい。

一方で未上場の中小企業は少なくともあと10年くらいは今の風土が続くんじゃないでしょうか。

とはいっても。

「未上場の中小企業」であってもひと昔前まで普通だった長時間残業が減っていますし、永遠に変わらない訳ではないはず。

ただし新しい風習に敏感な大企業に比べたら相当の時差の後に普及するのでは?と思います、それこそ5-10年くらい。

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