ウルブス戦について考えてみる。(with パスソナー)

●はじめに

初めまして。Kevinと申します。スパーズを2012年ごろから応援している日本人です。
はじめてnoteなるものに投稿しました。一度ロンドンに行った際にWHLでホーム開幕戦を観戦しました。当時の監督はAVBで、ソルダード様のPKでスウォンジーに勝利した試合でした。WHLの熱気は今でも忘れられず、一生の思い出となっております。

さて、先日行われましたウルブズ戦(1-1)についてモヤモヤする部分があったため、手作りパスソナーを使いながら考察していきたいと思います。パスソナーは初めて作りました。(想像の2倍くらい時間かかりました。)

パスソナーはこちらのサイト様(https://passsonar.netlify.app)のwebアプリを使って作成いたしました。素晴らしいアプリです!開発者の方にこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございます。また、その他今回参考にしたサイトはプレミアリーグ公式(https://www.premierleague.com/home)です。

●ウルブズ戦について
ウルブズ戦での問題点として私は
攻撃の機能不全(までとは言わないけど2点目は取れない問題)を挙げます。
エンドンベレの先制弾以降、レギロンの決定機などがあった前半の25分くらいまでは良かったと思いますが、それ以降は目立った攻撃シーンはなかったと思います。
この原因についてはいくつか考えられることがあると思いますが、パスソナーを用いてどのあたりに問題があったのか考察して見たいと思います。

●パスソナーについて
下記に添付した画像は左から前半、後半、交代組、前後半合わせたものとなります。
(クリアの数も含まれているため、プレミア公式スタッツのパス数とは差がありますが、クリア数を除けばそこまで大きな誤差はないのでどうかご勘弁ください。。。)
(※参考:https://www.premierleague.com/match/59045)


・前半

画像1

ロリスはほぼボールに関与していませんでした。DFラインではダイアー中心にボールを前進させていることがわかりますね。
中盤ではウィンクスが多くボールを前へ出していることがわかり、ホイビュアはバックパスが比較的多いです。また両WBは中央方向へのバックパスが比較的多く、①DFラインへのバックパスと②サイドで前進した後のボランチへのバックパスがあったことがわかります。ケインは右サイドへのパスが多いですが、エンドンベレは左にパスをすることが多いことがわかります。ソンは満遍なくパスを出していますね。

ボランチの両者はポジションを入れ替えたりしているため、パス方向については参考程度で良いと思いますが、試合を見る限りでは相手陣地内に攻め込んだ際にはワンツーをドハティやレギロン、エンドンベレに使用してオフザボールの動きで打開しようという動きが見られました。両WBはパスでボールを前進させるというよりも、ドリブルやオフザボールの動きで前進し、バックパスをしてポゼッションを得る動きが多かったと思います。


・後半

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画像3

DF陣も前方へのパスが増え、ロリスのパス数も前半に比べ大幅に増えています。
ホイビュア、ウィンクスともにバックパス数が減り、前方向へのパスが増えました。これらは後半にウルブズの攻勢を受けたため、クリアが多くなっていることが関係していると考えられます。
その他のプレーヤーで特徴的なのはケインとドハティです。ケインはパスが右サイド真横へのパスが多くなり、ドハティはパス数が前半より増え、左サイド真横へのパスが多くなりました。これはケインが降りるて右方向にパスを展開して、ドハティのサイドでボールを保持する動きがあったことが関係していると考えられます。途中出場のシソコとラメラも比較的パスを出していることから後半は右サイドからの攻撃が多かったことがうかがえます。

・前後半合わせて(サブ組除く)

画像4


・まとめと考えられる課題
この試合に3バックで臨んだ背景にはウルブズ対策というよりも、怪我人が多い前線の事情の解決策としての苦渋の決断のように感じました。特にWGはベイルの怪我、ラメラのコンディション問題(ルーカスはよくわかりませんが、、)などで人手が足りない部分を攻撃的なSB(WB)で乗り切ろうとしているように見えました。ただ後ろに重く、ケイン、ソンも疲労が溜まっている現状ではエンドンベレの突破に頼るしか打開策がなかったのが現状でしたね。セットプレーでの失点の多さには悲しくなりますが、攻められなければ殴られ続けるしかないので、攻め手があれば結果は変わったのかなとも思います。

考えられる課題としては、ビルドアップの部分です。シーズンを通してボールをうまく前進できていないように見えます。この試合ではWBや前線を絡めたワンツーでの打開がいくつか見られましたが、まだ精度の部分で問題があると思います。またボランチが比較的高い位置で前向きでボールを持ち、縦パスを前線に入れられるようになるとだいぶ楽になるのではないかと思います。サイドの連動での崩しとボランチが高い位置を取れるような戦術構築ができれば、引いた相手を崩せるようにもなっていくのではないでしょうか。(個人的にはウィンクスの覚醒に期待をしております。)

・あとがき
いかがだったでしょうか。スパッと課題解決には至りませんでしたが、試合を通して感じた課題をデータで検証するのはさまざまな意見を持つことにもつながるなあと感じました。できるだけ、PLのパスソナーは作っていきたいと思いますので、今後とも読んでいいただければ幸いです。

それでは!

COYS


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