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ミリオン甘ロリ合同誌にわからせられた

皆様はミリオン甘ロリ衣装合同誌というものを知っているでしょうか?知らない人はこんなNote見てないでとりあえず以下リンクで見れるメロンブックスさんのサンプルページを見て即ポチるか現物を手にするために店舗に行くかして手に入れてください。最高の本です。

このNoteはそんなミリオン甘ロリ衣装合同誌という作品を読んだ、同人誌をほぼ買ったことがないオタクの感情を綴る文書です。


同人誌ってなんでみんな買ってるの?

私はオタクです。漫画大好きだし、妄想するし、アニメも見るし、余暇があれば好きなキャラクターのことばっかり考えているし、余暇じゃなくても仕事中に推しキャラの幻覚見るし、妄言を吐くし大分限界に近いタイプのオタクだと自認しています。

けど、同人誌というものの存在意義が自分にはよくわかりませんでした。
「なんでみんな同人誌を買うのだろう?」
長年オタクをやっていましたがそう思っていました。

「好きな作家さんの作品だから」
「供給が少ない好きなカップリングだから」
みたいな感情はわかります。けどお金は有限です。「薄い本」と揶揄されるように同人誌というのは量産されたものでないため一般的に販売されているコミックス等に比べて圧倒的に割高です。30~50P程度の本が500円程度とかしたりしますが、そのお金でプロの作家の200P近くあるコミックスが買えます。なんならSNSでたいていの同人作家さんは結構色々公開しています。そもそもがファン活動だからでしょうが、儲け度外視でなんらかの節目で同人誌全公開とかする人もいます。書いてる方達も金銭的な利益というよりも感想とか反応とか共感とかそういうものを喜んでいるように思えます。

なら、別に同人誌という形で実態を持つ本にする必要なんてなくて、電子で販売したほうが印刷代とかも浮いて、ちょっとした労力分の対価を貰う程度にした方が創作側も読者側も合理的な形なんじゃないだろうか?

根本的に発想が創作側の人間で無いためそんな風に自分は長らく思っており、同人誌即売会とかで気になる本とかあっても特に買うための動きをとったりとかしていませんでした(電子で買えるやつは買ったりしてました)。ついでに部屋に物が増えるのがイヤ。

う~ん。最低。金銭的利益でしか物事の判断が出来ない人の労力とか届けたい感情にタダ乗りしかしないゴミクズですね。まぁ、でも自分はそういう生き物です。


ミリオン甘ロリとかいう夢

とまぁ、私はそういう創作者の労力を舐め腐っているダメなカスなのですが、そんなゴミに転機が訪れます。以下ツイートです。

ミリオン甘ロリ合同!?!?

え?

は?

夢?

………え?

というか参加者92名!?しかも好きな絵を描いている方しかいないが!?
え?え?えぇ????????

というか表紙!?あ、なに?え?かわ・・・夢…ギ…いや…でも…え…えぇぇえ????????

頭を抱えました。
 ミリオンライブ ⇒好き
 甘ロリ     ⇒好き
 参加者様    ⇒好き
1+1=ミリオンですが、好き×好き×好き=殺戮兵器です。

同人誌というものの存在意義がよくわかってない頭の足りない生き物も思いました。
「これは欲しい…」

でもこいつは本当に最悪なので、
「まぁ、でも電子版なら買うけどサンプルで雰囲気は味わえるから別にわざわざ遠征して買いに行くことはないな」
と思いました。

そんな感じで気になりつつもいつものようにスルーする感じなっていたところにもう一つ爆弾が落ちてきました。

ミリオン男装合同誌!?!?!?!?

あ?

がーーーーーーーーー!!!!!!!??????

買います。



ミリオンライブというコンテンツはとても恐ろしいコンテンツです。私は元々BLはまぁ嗜んでいたんですが百合というものが苦手で、女性キャラ同士の恋愛とかそういうのは少し引いていたりしたこともある時代もある偏食オタクだったりしたのですが、ミリオンライブに関わることになってから色んな癖を開発されていきました。

例えば、
男装女子×女装男子と妹のために明らかにヤバイ伯爵令嬢の言うがままに罪なき魔を狩る男装の麗人の吸血鬼モノ

クレイジーなミリオンライブの代表格の一つ

例えば、
鏡の中の双子との成長と決別の話かと思ったら、仄かに香る毒で情緒を壊しに来るブランデーにつけた砂糖菓子のようなお話、

怖いのよ

例えば、
もう配役の時点で誰が犯人かわかるし話自体もよくあるミステリと思わせといて、ドラマCDで強烈な違和感に気付かされ真相が見えるミステリ、

「ラストアクトレス」

ミリオンライブを知って6年。
その間ミリオンライブに開発された様々な癖。
ゴシック、男装、耽美、ロリータ、姉妹百合、ヒゲ、毒、人形劇…

甘ロリと男装。
それはダメです。
無理です。
もう限界です。

東京行きの費用?
同人誌というものに対する違和感?
合理性?
物を増やしたくない?

そんなもの知るか!!!
これを買わずに生きているって言えるのか!!??
言えないだろ!?
足りない頭で考えてみろ。
数十時間分の労働の対価と、甘ロリ合同と男装合同の利得。
どっちが価値がある?
合理的に考えろ。
答えは一つしか無いだろ?
なぁ?

はい。そうですね。
甘ロリ合同誌と男装合同誌の方が価値が上です。
わかります。
わかりました。

「人は何故同人誌を買うのか?」

とっても簡単なことでしたね。
だって対価以上の価値があるから。
「見たいもの」
「たどり着きたかったもの」
「人の夢の結晶」
同人誌ってそういうものなんですね。
私が大好きなミリオンライブのステージと一緒じゃん。

大手コミックスとの比較で表面的なことしか自分は理解出来ていませんでしたが、オタクとなって十数年にしてようやく理解しました。あまりにも気づくのが遅すぎですが理解りました。そりゃ、みんな買う。というか安すぎるぐらいだ。

というよりそもそも金銭的な商品としての価値なんてどうでもいいものなんだ。創作者が少なくない時間を削って同人誌を作るのも、多くの人がそれを求めて即売会に訪れるのも、それは夢のカタチだから。呪詛にも似た想いの形。電子のような幻ではなく、ちゃんと目に見える形にするにはどうしたってお金はかかる。それだけだ。「本という商品」に対する対価、というより、形にされた夢を覗き見るために必要通行料。そういうもの。そう理解しました。

なのでどんな形であれ「買う」ことは決定しました。

いや、だって私毎日Fleurangesの曲を聞いて寝て、起きているんですよ?
Fleurangesにロリロリした服着てもらいたいな…、って思いながら副業の会議の進行をしているんですよ?美也が男装する日が命日だと思いながら生きるための食事を作っているんですよ?なんで同人誌なら買わなくていいみたいなわけのわからない偏見もってたの?自分の人生でこの2つの本を買う以外の選択肢が無い。

act4で完全体Fleurangesみたいけど怖い

(甘ロリ合同が)来た、見た、負けた

とまぁ、そんな感じで勢いづいておいてなんですが結局私はISF11に行けていません。いや、費用とか本気でどうでもよくなってたんで行くつもりだったんですが、これまでの行いの悪さに罰が当たったのかISF11丸かぶりする時間帯に副業の臨時業務が入りました。なんとか避けれないか調整を試みたんですが無理でした。会社辞めようかと思いました。

ただ代理購入とか出来ないかとか手段を調べたりしている内に甘ロリ合同誌はメロンブックスで委託販売して頂けるという情報を得ました。やったぜ。

それでホクホクとメロンブックスさんでその時に売っていた夢達を物色してカートに入れて決済したら気づけば50冊以上同人誌を買ってました。なんでだろう。不思議。

そして11/23(木)に届きました。来ました。夢が。佐川急便で。

ダンボールを開封し、現物を確認し、たくさんの夢達の中からまず甘ロリ合同誌を手に取りました。

……あれ?なんだか分厚いぞ?CDケース分ぐらいの厚みがある。
薄い本とは?あ、そういえば参加者92名って言ってたね。
え?もしかして全員1ページずつある感じなんです?そういうものなの?
本格的に見るのはちゃんと色々環境を整えてからにするけど、ちょっとどういう感じかパラパラとチラ見…

(パラ…)
ぎ!?

閉じました。


私は何もわかっていませんでした。
人の夢に触れる恐ろしさを。

夢を形にするための技術を磨いていた人たちが、
大好きなアイドル達を甘ロリというテーマでコーティングし、
可愛くなるように、誰かの心に響くように、
愛を、夢を、怨念を、技術を、
惜しみなく注いだ物を、
ちゃんと手に取れる形で見るということがどういうものであるかを。

上の方で
「好き×好き×好き=殺戮兵器です。」
って書きました。

言葉足りなかったかもです。

これは「世界破壊爆弾」です。
見たものの心のなかに根を張り、侵食し、塗り替え、パラダイムを、生物の内的世界を変革するそういうやつ。SCPに指定されるのでは?

とりあえず生物の形を取り戻すために高い紅茶を淹れました。

素数を数えるんだ。38038は2×7×11×13×19。いつも私に勇気をくれる。

高い紅茶を淹れ、美希の誕生日をケーキで祝い、軽くストレッチして、顔を洗って、少し瞑想して、甘ロリ衣装同合誌に向き合う準備が出来ました。

かかってこい!


読んでいるときの心象風景その1
読んでいるときの心象風景その2
読んでいるときの心象風景その3


………人は何故生きるのだと思いますか?

何かに打ち勝つため、
何らかの真理を掴むため、
誰よりも優れていることを証明するため、
何よりも大切な誰かと共にいるため、
己の存在価値を証明するため、
そんなものに意味はなくただ楽しむため。

色んな考えはあると思います。そのために人は神さえ創った。
ただ、きっと恐らく、答えの一つとして、
「ミリオン甘ロリ合同誌を読むため」
というのはきっと答えになるかと思います。


いや…あの…
サンプルとかを見たり、「こういう絵があるのかなぁ?」と妄想していたものの想定を遥かに超えているんですけど。甘ロリ合同マジ夢の結晶。

というか参加者の皆様、X等で存じ上げている方達が多く、描かれている絵も相当数見ているし、なんなら今PCの壁紙にさせていただいている方もいたりするのですけど、こんなに甘ロリ理解度高かったの!?あとがき見ると「初挑戦です!」みたいな方もいたけどホントに…?えぇ…天才しかいない…。みんな甘ロリ王になれるのでは?

「糖度120%です!」みたいな作品もあれば、
「アイドル達が甘ロリに挑戦している」というプロデュース作品もあれば、
「し、思想!?!?」という強い宗教画もあれば、
ポップにキュートだったり、ショーケースの中のお人形もあって、
なんか…こう…スゴイよ…

絵だけであとがき以外ほぼ文字なしの作品なのに一冊駆け足で見るのに50分かかったんですけど。何このカロリー爆弾。薄い本とは?

いや、ホントすごいですね。
皆様こんなにスゴイ人達だったの?いや、スゴイ方達なのは知ってたけど、これは…スゴイよ…ホントに…

全ページかわいい。かわいいが紙面を支配している。なにこれ茜ちゃん?茜ちゃんが現世に受肉した姿がミリオン甘ロリ合同なの?えぇ…やば…。一家に一台茜ちゃんが現実に出来るじゃん…。

メイクとかもさぁ…チークとリップはそうだよねぇ…手袋もねぇ…あえてネイルでうっすら関係性匂わせているのもさぁ…何…ホント…世界中の天才をかき集めたんですか?

背景もさぁ…パステルカラー…パスカラカラー…インフィオレ…何度でも…じゃん…あぁ…うぅ…いい…

ダメだ…語彙力が足りない…この凄さを伝える言葉を自分は持ってない…
というかこの神が1500円で買えるISF11とかいう即売is何?神の即売会?おかしいよ…。


はい。というわけで、私にはこの作品の良さを語れません。無理です。人は神を語れません。語れないので実際に神を見るしかないんです。

なので手に入れてください。
11/24 AM2時現在
「販売状況 残りわずか」
だそうです。

一刻の猶予もありません。手に入れてください。そこに救いはあります。

以上です。

※甘ロリ合同2待っています…
 以下みたいな企画もあるようです。


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