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星降る夜に君と僕

愛の孤島で 目覚めたら
星降る夜を 待ち望み
一つの星が 流れ来る
その星はまた 胸の中
光り輝き あたたかな
灯火の赤 色が満ち
心の中の 月もまた
赤く染まりて 歌歌う
月の影には 天使あり
夜が過ぎたら 日は昇り
イルカと共に 見つめるは
水平線の 彼方なり
橙の陽の 射す翼
一つの羽を 落としたら
白が知らせる 恋の朝
遠き大地に その人は
生きているのだ 生きた火を
かざして照らす 心内
透かして見える 世世の絵は
記憶の映画 人と人
男と女 交わりて
愛が深まり この世界
映して姿 見せるのか
見せたのは目の 輝きの
奥底にある 優しさか
はたまた憂い 怒りの目
怒りはやがて 光へと
輝き帰り 愛は満つ
蜜なる雨は 降り止まず
青き御空の 雲一つ
雪が降る頃 手を繋ぐ
君と二人で 街を行く
手袋越しの 君の手は
温かいのか 冷たいか
布一枚の 差があると
とっても遠い 気がするよ
しかし君の目 見つめると
何だか心 あたたかく
なるような気が してるんだ
たった二人で 立ってるの
この街でただ 二人きり
夜空を見上げ 待っていた
流れ星降る その夜を
ただの二人で 待っていた。


2023.2.7記す

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