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<Vol,11>FSP-D活用事例から学ぶ“稼げるビジネスモデル”の共通項

「ビジネスモデル設計にはFSP-Dモデルを参考にせよって聞いたけどホント??」
「FSP-Dモデルを活用するにあたり成功事例を知りたい」

という方に向けて、前回に続きFSP-Dをベースに考えるビジネスモデルを解説します。

FSP-Dモデルとは何か

 FSP-Dモデルは、無料(Free)、ソーシャル(Social)、価格差別(Price Discrimination)、データ(Data)の4つの要素によって構成されたビジネスモデルです。このモデルは、多くの企業戦略に採用されており、企業の成長や利益を促進するための手法として注目されています。

また、個人事業主や副業家・パラレルワーカーとして活躍する個人においても、FSP-Dモデルは小規模なスケールで応用できる考え方です。

FSP-Dモデルの要素

では、FSP-Dモデルの各要素をおさらいしておきましょう。 

無料(Free)とは、サービスやプロダクトを無料で提供するということです。無料会員登録や無料トライアル期間など、利用者に負担なくサービスを提供することで、利用ハードルを下げて多くのユーザーを獲得することができます。
無料(タダ)ほど高いものはない・・・なんていいますが、結局ヒトはタダが好きなんです。誰だって損をしたくないですからね。無料や手軽というキーワードは初期利用の最大化に貢献します。

次に、ソーシャル(Social)とは、ユーザー同士のつながりやコミュニケーションを重視することです。ユーザーがサービスを楽しんだり、友達と共有したりすることで、サービスの普及を促進する効果があります。SNSや口コミなど、ユーザー同士の交流を活発化させる仕組みを取り入れることで、広告費用をかけずに告知できます。

価格差別(Price Discrimination)は、複数の価格で同じか類似した製品やサービスを提供することを指します。顧客のニーズや購買力に合わせて価格を設定することで、さまざまな層のユーザーの需要に応えることができます。
映画館の料金設定やモバイルゲームの課金モデルなどが価格差別の例です。要は、ユーザーの属性に応じて異なる料金プランを提示し価格差別の構図を作っているということです。これにより、均一化された価格で取りこぼしている層を拾うことが可能です。

最後に、データ(Data)とは、ユーザーから得られるデータを活用することです。ユーザーの行動データや嗜好情報を収集し、それを元に製品やサービスの改善や効果的なマーケティングを行います。データの分析や活用は、ビジネスの意思決定や戦略の立案において重要な要素となります。

FSP-Dモデルの特徴と利点

「FSP-Dモデルが昨今流行っているってことは分かったけど、いまいちピンとこない」
「個人事業に当て込み小規模で再現するにはどうすれば良い・・・?」

という方に向けて、主な特徴と利点を解説します。

まず、FSP-Dモデルは利用者(ユーザー)の参加を促すことで、ネットワーク外部性を生み出すことができます。
つまり、サービスの利用者が増えると、そのサービスの価値が高まるという考え方です。

例えばFacebookをイメージしてみましょう。世界最大規模のSNSですが、利用者数が非常に多いためFacebookのサービス価値は高いと言えます。仮にFacebookのユーザーが100人程度だったら利便性は低くサービス価値は高まりませんよね。

無料かつソーシャル活用という側面を活かし、ネットワーク外部性が生まれることから他のマーケティング手法に比べて高い利益率を実現しやすくなります。

また、FSP-Dモデルでは、無料で提供されるサービスを通じてユーザーを獲得し、その後の課金や広告収益などで収益を得ることが基本形です。

無料トライアル期間や無料会員登録などによって、ユーザーの関心を惹きつけ、心理ハードルを下げてユーザーを増やすことが可能です。さらに、ソーシャルの要素を取り入れることで、口コミや情報発信による経済効果も生み出すことができ、情報の拡散性やビジネス上のレバレッジを効かせることができます。

こうした特徴はオンラインで商品販売を行うコンテンツビジネスとの相性が良いと言えますよね。

例えば、ある特定の情報を体系的にまとめ、ユーザーの悩みを解決できるレベルのクオリティに仕上げたPDFや動画教材をSNSを介して無料でばら撒きます。集客のプラットフォームにはLINE officialアカウント(公式LINE)の活用が効果的でしょう。
こうして獲得したユーザーは、自分の提供するコンテンツに興味を示し、自分の得意分野(価値提供できる領域)への関心が高いユーザーだと考えられます。すでに一定のフィルタリングができている状態であるため、ターゲティングされたリストを作れるということです。後はターゲット層別に価格差別によって生み出した有料コンテンツを提案することで売上を最大化することができる、という流れですね。

ここまで説明したら、個人事業レベルの規模でも十分汎用性がある考え方だと思いませんか?

現にX(Twitter)で活躍している情報商材ビジネスを行うフリーランス・副業家はこのモデルを応用させて稼いでいます。2ステップマーケティングと考え方は似ていますね。

FSP-Dモデルの成功事例3選

FSP-Dモデルは、多くの企業が共通して採用するビジネスモデルです。以下では、具体的な成功事例をいくつか紹介します。

メルカリの事例

メルカリは、日本を代表するフリマアプリであり、その成功事例はFSP-Dモデルの一例とされています。

メルカリは、フリー(無料)のサービスを提供しており、ユーザーが自由に商品を出品・購入することができます。また、ソーシャル性も高く、ユーザー同士がコミュニケーションを取ることができるため、ネットワーク効果も生み出しています。

出品者・購入者ともに無料で利用できる便利なフリマアプリであり、口コミを記入・参照する仕立てになっているということですね。

さらに、CtoCビジネスの構造内に価格差別も展開されており、出品者や商品の状態によって価格が異なります。

中古で洋服を購入する場合でも、安く買いたい人と高くても状態の良い品を買いたい人とで支払い額が異なるため、より多様なニーズに対応し広くユーザーを集められるわけですね。

このようなFSP-Dモデルの特徴を活かし、メルカリは急速に成長しました。

LINEの事例

LINEもまた、FSP-Dモデルの成功事例として挙げられます。

ご存知の通りLINEは無料で利用できるチャットアプリですが、広告収入やゲーム内アイテムの課金などを通じて収益を上げています。

どこぞのクリエイターが製作したLINEスタンプに課金した経験がある方も多いと思いますが、その一部がLINEの収益源の一つになっています。

さらに、LINEはソーシャル性が非常に高く、情報の共有やグループでのコミュニケーションなどが可能です。ユーザーが多くの友だちとつながっていることから生まれるネットワーク効果も大きな特徴です。

ソーシャル性が極めて高く、国内のコミュニケーションの世界ではもはやインフラ化していると言っても過言ではありません。スマホを利用する上で、LINEはもはや当たり前のように使うツールにまでなっており、高いソーシャル性がビジネスモデルの根幹を担っています。

利用者数が圧倒的に多いことが最大の強みと言えますね。LINEのビジネスモデルも、FSP-Dモデルによって支えられていると考えられます。

Dropboxの事例

Dropboxはオンラインストレージサービスであり、FSP-Dモデルの成功事例の一つとして知られています。

昨今ではGoogleドライブなど利便性や互換性の高いプロダクトも広まっていますが、一昔前のオンラインストレージサービスではDropboxが主流でした。

Dropboxは基本的なサービスを無料で提供しており、追加の容量や機能を希望するユーザーに対しては有料のプランを提供しています。まさに、ユーザーの属性に応じて価格差別を実現しており、より幅広い顧客層を囲い込める仕立てだということですね。

また、Dropboxはソーシャル性があり、共有機能やコラボレーション機能を通じてユーザー同士が円滑に情報を共有することができます。さらに、データの分析を通じて企業向けの課金ビジネスも展開しています。

これらの要素が組み合わさったFSP-Dモデルによって、Dropboxは成功を収めています。

FSP-Dモデルを活用した事業構築を

とはいえ、

「商品設計はできたのだけど具体的なマーケティング方法がわからない」
「そもそもどんな商品を作成すべきか悩んでいる」

など、個人単位でFSP-Dモデルの活用を検討したとき、壁に直面することも多いと思います。理論や理屈で理解はしたものの、実際にこれを形にするには時間もかかりますし根気も必要ですね。もっというならば、商品を作ってみたは良いものの、売れない商品を作ってしまった・・・となっては時間の無駄ですしモチベーションもガン萎えすると思います。

そんな悩みに直面しそうな方に、無料でビジネスモデル構築と商品設計のセミナーを提供しますので、まずはこれを観て学習してみてください。

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