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今は旅の最中、ちょうど雫石を発ったところである。雫石といえば、全日空機と自衛隊機との衝突に端を発する墜落事故と、その墜落機体・乗客が降り注いだ地点の一つにある慰霊の森が有名である……のは周知のことだろう。 その地を通りながら、空はようよう暗くなり、山際はより一層克明な黒い影として地平を縁取っている。 東北を走る列車の車窓を眺めていると、度々自己の内面を見つめている自分を発見する。景色を媒介として、それが自己探索の誘因となり、あてのない思考がつらつらと連なる。 最近の思考の成

    • 年の瀬が迫る中、記録したいと度々思っていた「酒」について、ふと書き残しておかねば、と発奮したのでここに軽く書き残す。 酒について書く上で、酒を飲んでいなければ酒に対して失礼である、というチンケな哲学があるので、午前中からヱビスビールを呷り、自分の中での「酒」を整理したい。 なぜ酒を飲むのか?について、個々人に種々意見はあるだろうが、自分は「自己の認識=世界と正対するため」という意見を堅持している。 度々酔っ払って話しているところではあるが、自分が「自己の認識=世界」という結