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懐かしのお菓子、「フエラムネ」を買ってみた!!

 ゴミ出しの日。私はまとめたゴミをゴミステーションで捨てた後、そのまま近所のダイソーでぶらぶらとしていた。何か面白いものでもないかとほっつき歩いていたとき、偶然それを見つけてしまった。

 子どもの頃によく買っていたお菓子、フエラムネ。記憶の中では確か100円くらいしていたそれは、なんと50円という安さで売られていた。もちろんその安さには理由があって、「50円コーナーのお菓子を2個セットで買うと100円になる」という仕組みになっており、もし単品で購入する場合は、もう少しだけ値段が高くなるという。そもそも単品で買うことができないかもしれないが、正直そんなことはどうでもいい。私はフエラムネとたまたま目に入った真っ赤なシルエットのブタメンを片手に、レジへと向かった。

 その時の店員さんの顔は見事なものだった。マスク越しのその顔に、これでもかというほどの苦笑いを浮かべていたのが手に取るように分かった。
 そりゃあ、いい年した大人が、フエラムネにブタメンという全くもって訳のわからない組み合わせに、しかも子供向けの駄菓子を買っていたとしたらそんな顔もしたくなるだろう。
 だけど大人になってから……いやむしろ大人になったからこそ、こういうものが欲しくなる時がたまにはあるんだ。図らずもそれが今日だっただけの話。別に恥ずかしがることではない。
 そう自分に言い聞かせながら、レシートを貰った私は、すぐさま逃げるようにしてその場を離れた。

「さて、」
 家に着き、いざフエラムネを前にした私はこんなことを考えている。
「なんでこんなの買ったんだろう?(´・ω・`)」
 久しぶりにその姿を見た時はたしかに興奮した。だが今一度冷静になって考えてみると、別に買うほどのものでもなかったなと思う。最近はずっとこんな調子だ。買った後に後悔することなんてしょっちゅうある。まあでも、今回はたったの100円しか使ってないから、はっきり言って痛くも痒くもない。ほぼノーダメージだ。

キャプチャ1

 味はそこそこ美味かった。馴染みのものではなかったけれど、いかにも駄菓子っぽい、それでいてどこか懐かしさを感じさせるような、そんな味だった。

 そういえばこのお菓子には、おまけとして必ずおもちゃの箱が付いていた。過去を振り返ってみるが、その箱の中に入っていたものが何だったのかちっとも思い出せない。たぶん、それくらいのものしか入っていないのだろう。しかしそれでも、期待に胸を弾ませながら箱の中を覗いていたことだけは、それだけは妙に憶えていた。

 果たして、どんなおもちゃが出てくるのだろうか。50円という値段からしてあまり期待はできないが、それでもこの少年のようにわくわくする気持ちを抑えられずにはいられなかった。


キャプチャ3


「・・・・・・∈( ・´◡`・ )(ドキドキ)」



「パカッ」

キャプチャ5


「・・・・・・(≖ д ≖๑)?」



キャプチャ6


「・・・・・・(´◉◞⊖◟◉`)」



キャプチャ7


「・・・・・・( ′◉◞⊖◟◉‵ )」


また1つ、新たなゴミが増えた。



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