見出し画像

詩)鈴虫

鈴虫が鳴いていた
この辺りの田舎では当たり前の事で
毎年、この声を聞いて秋の訪れを知る

今年はコロナのせいで
お決まりのイベントもなく
生活のパターンなんかも変わって
何もしてないのに冬が終わって
春が来て夏が過ぎて秋が来た感じだった

春の少し手前から時間が
止まってしまったんじゃないかと
錯覚していたが
きちんと季節も変わり
時は動いていたんだと思い知らされる

多分、このままの生活だと
気づいたらまた1つ歳を
とってしまうんだろう

老いたくはないと
近頃では切に願っていたが
あの頃のまま時間を
止めてしまえたらとかも
思っていたが
こういう事ではない

ただ何も得ず感じる事も少なく
時間だけがいたずらに過ぎていっただけだ
失った時間は戻せない
何か始めなくては……



最後まで読んで頂きありがとうございます。
最近のお気に入りの詩を載せておくんで
良ければ読んで下さい。
集団
https://note.com/kesun4/n/n07c7c60650b5
雨のち晴れ
https://note.com/kesun4/n/n1e5a528a4606


この記事が参加している募集

スキしてみて