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詩)屑ガミの中身

悲しい歌はルララルララと
目の前を通り過ぎて行った
大きな世界の何とかよりも
ポケットの小銭を数えて
悲しい顔をした

大切な何かは
行き先すらも伝えずに
荷物を抱えてトコトコと…
後ろ姿を見送るばかりで
追いかける事はしなかった

琥珀の水に溺れた夜は
愛だとか恋だとか
正義だとか悪だとか
駄文を吐き出しては
屑ガミに丸めてそこらに捨てた

しょうもない悲劇も喜劇も
ごちゃ混ぜになってしまえば
幸せも不幸せも朧気で
それでも生きて
死ぬまで生きて
最後は顔を歪めて目を閉じる

汚れた白濁も
金剛石のついた指輪も
丸めてしまえば
中身は分からず屑ガミの中
外から見たらみな同じ
そこらに転がるゴミ屑と同じ

風に吹かれて転がって
誰の目に留まらず
行き先わからずコロコロと…
中身を知るのは己だけ
中まで知るのは己だけ