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合成樹脂サンダルの『クロックス』が好調!コロナ後の成長持続に向けた戦略

合成樹脂サンダルで有名な「クロックス」(Crocs)が、株式市場での評価を高めている。

クロックスは2002年に創業、2005年には株式上場を果たした。当初は船遊び用のビーチサンダルとして開発され、デザインと履き心地の良さが話題を呼んで、爆発的なヒットを生んだ。

ところが、2014年以降は業績が悪化。2017年に黒字回復すると、20201年にはコロナ禍が追い風となり、これまた爆発的な成長を遂げた。2023年にも勢いは健在で、売上高は約40億ドル。営業利益は10億ドルを超えた。

複数回のブームを経てカジュアルフットウェアの代表企業となったクロックスは、今どのような状況にあるのか。今後の事業戦略とともに、開示された資料をもとに紐解く。

デジタルと店舗の二軸が成長

2020年にクロックスが大きく飛躍した背景には、いくつかの要因がある。

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