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収益体質へ変貌した「ServiceNow」ARR100億ドルを目前、生成AI活用へ本腰

SaaS企業をめぐる評価が成長から収益へとシフトする中、かえって大きな躍進を遂げた企業がいくつかある。その一つが、ITサービスマネジメントプラットフォームとして始まったServiceNowだ。

かつて粉飾会計によって倒産したペレグリン・システムズでCTOを務めたフレッド・ラディが2004年、50歳を目前にして創業。自宅オフィスの一台のノートパソコンから始まったServiceNowは、今や世界を代表するSaaS企業の一角を成している。

加えて目覚ましいのは、業績の改善だ。2023年の売上高は90億ドルに迫り、前年比24%増。営業利益は7.6億ドルに倍増し、営業利益率は8.5%に向上した。時価総額は1,550億ドルを超え、コロナ禍のピーク時を既に超えている。

そんな同社が現在、熱を上げているのが「生成AI」だ。果たしてServiceNowの場合にはどんな発展ビジョンが見えているのだろうか。今回の記事では、その事業内容から改めておさらいし、近況や今後の展望を紐解く。

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