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2018年を投資家目線で振り返る。

投資家向けだけど、投資家じゃなくても面白いデータもピックアップしてます。

<1月>暗号通貨バブル崩壊(を繰り返してきた)と株式市場のメルトアップ

まずは暗号通貨バブルの崩壊。

ビットコインに関しては検索ボリュームが先行するだとか、こういった過熱感を表すワードの検索ボリュームとかが参考になりましたね。

株式市場の方はどうかというと1月は連日上昇が続き、強気意見が増加。

今となっては「お、おう…」という感じですが、実際はこれ、はずれたように見えて、いい線いったんですよね。NYダウ平均株価指数は2018年10月初旬に27000でピークアウトしたわけですから。

まぁ、この時は中立よりやや弱気派(現在)のジェレミー・グランサム氏もバブルの発生を示唆していたくらいだったし。逆にやや強気派のジェレミー・シーゲル教授は2017年まで強気だったが昨年11/21に「マーケットが天井に近い。特に来年は二桁のリターンを期待するのは難しいだろう。」と指摘していました。

実際、株価は月末にかけてメルトアップしていった。

投資家の強気がとまらない。記録的な慢心シグナルを出す。世界大恐慌以来の相場において2番目に長い強気相場は投資家の油断を招いてしまった。

あの頃、決算でみるとやばそうな兆候はなかったが、よく考えたら株価の方が先食いで、先行して動いて当然ですね。角度がバイイング・クライマックスの角度してます。

ちなみに2017年まではミレニアル世代(若手世代)は株式にネガティブだったり家をなかなか買わなかったり保守的な感じだったのが2018年から動きだして、結果この相場のピークアウト感。

<2月>ボラティリティ復活

2017年が凪のように変動がない安定した相場だったことからギャップが大きかった。

<3月>米中貿易戦争が激化

AmazonはPERガーと言われ続けて、淡々と設備投資⇒キャッシュフロー肥大化を積み上げてきたが、まだ市場は大きい。一方Googleが根ざすデジタル広告市場は拡大しているとはいっても寡占極まり、むしろAmazonが進出してきている(GoogleもクラウドにBETしているが)。ただGAFAとして警戒される両社は今後各国の規制祭り次第ではスムーズには事が運ばないかもしれない。

3月は米中貿易戦争が激化した。

米国の対中追加関税に反発し、中国商務省が報復措置の計画を発表する等。

これ誰も教えてくれないんだけどこの60%ルールについて教えてKUREEEEE

<4月> ぐずついた相場

相場はまだぐずつく。この頃忙しくてTweetあまりなかったのでオンライン診療サービスが日本でも4月から診療報酬改定でようやく入り口にはいったっぽいことをお伝えしておこう。

<5月>BUY IN MAY

結局株価は復調し、すでに株価が戻していたFANGの株価がさらに過熱しはじめる。

世界のゲーム市場で初めてモバイル比率が半分を超えた。スマホゲーム時代。日本国内は成熟した感あるが。

米国債は利回りがイマイチだったが、金利上昇局面でようやく短期でも米国株(S&P500)の配当利回りを抜く。(ちなみにYardeniさんは基本的にかなりの強気派である点は留意したい。)

インドのECでAmazonとシェア争いしているFlipkartをウォルマートが買収。AmazonやNetflixもインドに期待しているようだ。

<6月>ディフェンシブ・セクター総悲観

GEがついにNYダウ構成企業からはずれる。

代わりにはいったのがハネウェルというわけでもなくウォルグリーン。

テックに資金流入でFANGも新高値、一方ディフェンシブセクターの株価の不調がよく言及されていた。

個人投資家の動きをみていても、生活必需品セクターの株式をぶん投げてAmazonを買い始める人をちらほら見かけた(ソースは体感)。結果、総悲観はなんとやらでディフェンシブセクターの見直し買いがこのあたりからはいりはじめる。

スタバ創業者退任、トイレ問題でゆれる中、タイミング的には微妙だった。ちなみにハワード・シュルツの本はけっこう良かったけど、CEOに返り咲いた時に彼自身が批判していたスタバに今のスタバがなっている感はある。(だから上位版スタバを別に作り始めたのか?今度掘り下げたい。)

こうやって振り返るとFANGが新高値更新した中で勝って兜の緒を締めよ的に6月は警戒していたようだ。

こういったプラットフォーム企業の規制の話題が加速度的に増えていますね。GAFAは特にですが、テンセントですらゲーム規制くらってたり。

めちゃくちゃ警戒している…。偏らないでニュートラルなセンサーになりたいけど、なかなか難しい。そういえば、中国は貿易戦争で云々以前から減速感あったような。

<7月> Amazonスゴイ記事がさらに増え始める

高水準だったM&A。

<8月> Appleが時価総額1兆ドル

Appleが時価総額1兆ドル達成。

そしてラッセル2000は9月にピークアウト。

<9月> モメンタム、ピークアウト。

Amazonも時価総額1兆ドル達成。

時価総額のいいところは規模感がわかりやすいことですね。

セクター改変、めんどうだなぁ。

フラグをたてるのはやめたまえ。

テック比率高まる。

9月にはジャック・マーが(来年)会長職を退任することを発表。

こうならないといいけど、JDのCEOが一時米国で拘束されたり(結局無罪だったようだ)ファーウェイの件もあったり、そりゃやめたくなるわという感じ。6月にスターバックス創業者ハワード・シュルツ氏も退任するなど、このタイミングだった理由が知りたいですね。両社ともに株価水準では微妙なタイミングでした。

モメンタムのピークアウト感がでていた。

<10月> フラグを回収し、下落開始。

モメンタム株の変調は前述した通り。

インデックス・ETFブームはいつまで続くのか。やや鈍化か。

フラグ…フラグが立ったわ!

ガンドラックの予想はともかく、節目感はあった。

モールも弱いところはほんと弱い。売り場面積多すぎた。

住宅も減速。

相場を牽引していたテックセクターの変調が気になりテックイコールウェイトを注視しはじめる。(そして先行して崩れた)

そしてテックセクターも崩れる。

これはネタだけど、さすがにトレンドラインどころか200日移動平均線も割っていたので、少なくとも過熱感がひくまで日柄調整が必要だった。

(↑は今のテクノロジーセクターの株価状況。つまりIT企業中心のセクター)

というわけで、株価がピークアウト。

さあ後半も残るところわずかです。

JPモルガンが10/5にこんなこといってた。

利益確定売りがふってくるとかいってたらそのままスコーンと下げていった。

<11月> 自律反発

11/11は中国「独身の日」。で、アリババが(GMVだけど)煽ってくる。

まぁ、人口がはんぱないし。

iPhoneの新型が販売されたがどうも不振っぽい。

ついに販売台数を隠す決断をするApple

この10年はスマホによる成長拡大ターンだったが、次の10年はなんだろうということをガチで考えたい。

Appleも比較的下落に耐えていたが決算をうけて下落加速。

労働コスト状況もウォッチが必要。日本も飲食店とか大変そう。

<12月> サンタクロース・ラリー不在の記録的な不調月

12/26頃にかけて相場が上昇しやすいアノマリーとやらがあったんですが。

トランプ「まだサンタクロース・ラリーを信じてるのか」(注: リンク先をご確認の上)

2018年はどこも苦労していたようです。

メディアも弱気に傾く。

やべぇ!時間がなくなってきた。

あとはざっくり2018年ネタをピックアップして終わります。

多くのIPO銘柄のボロボロっぷりが目立つ2018年下半期。

ドイチェには資料面ではいつもお世話になっているので事業基盤が弱いとか言いたくなかったんだけど、やはり株価はこのTweetをして1年で大幅下落。

↓これBest AppsってかいたけどTop Apps Chartsでしたすいません。

このWishってやつは中国の格安ECアプリみたいだけど、Aliexpressとどう違うんですか?

ブランドランキングとか実際どうでもいいんですが、上昇してきた知らない企業をチェックする用。

ランキングの基準がそれぞれ違うので参考程度。

あまり詳しくない都市チェック用。

「そしてインターネットが分断される日」とかいうタイトルで分かってる感あるけどまったく分かってない記事がかけそう。

これ算出基準に注意が必要です。

服のビジネスは調べてないけどスマイルカーブありそう。(下はSNSベースでマイクロブランドが台頭)

さて、まだ全然まとめ足りないけど多すぎてもしかたないし、これくらいでいいか。

2018年の最後に明るいニュースで締めくくりたいと思います。

——— ✂ ——— おわり ——— ✂ ———

2019年もよろしくお願いします。

自分はプレイヤーに向いていないので、プレイヤーを支援するセンサーになろうと決めてアンテナ力を高めてきた2018年でした。そして勉強不足をただただ痛感。2019年も精進します。

<筆者の詳細>
ミニマム連続起業家・投資家の「決算マン」

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2. 米国株決算マン @KessanMan (米国上場株決算の定点観測)
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<ブログ>
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