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ブラジル成人の56%が利用するデジタル銀行「Nu」貸付拡大で利益も株価も上昇中

中南米を席巻する次世代デジタルバンク、Nu Holdingsが目覚ましい成長を続けている。2024年4〜6月の売上高は28.5億ドル(前年比52%増)、純利益は4.9億ドル(同117%増)へと拡大した。

創業者CEOのダビド・ベレス氏はゴールドマンサックスなどを経て、セコイア・キャピタルでパートナーを務めた経歴の持ち主。2013年にNubankを創業、今ではブラジル成人人口の56%がアカウントを持っている

Nu社の成長は、大きく三つの原則から成り立っているとベレス氏は言う。ユーザー数の拡大、ユーザーあたりの売上拡大、それから効率的な営業費用だ。特筆すべきは販促費の小ささである。売上28.5億ドルに対し、マーケティングに割いたのは4,800万ドルに満たない

四半期ベースでの増収増益が続く中、株式市場における評価もうなぎのぼりだ。年初来株価は60%以上の上昇。先日の株安からもすぐに回復した。評価は高止まりしつつあるが、果たして今後はどうなのか。今回は、そんなNu社の現在と今後を考える。

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