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【感想】劇場版『ウマ娘 新時代の扉』をタキオン目当てで観に行ったので感想書くわよ!

タイトル通り、劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』(以下『新時代の扉』)をほぼタキオン目当てで観に行った感想記事よ!!

タイトル画像は東宝MOVIEチャンネルの予告編( https://www.youtube.com/watch?v=Mbq51ikrOg0 )から拝借。


●前提

Q.そもそもウマ娘どれくらい知ってるんだい?
A.ゲームは多少やってたけど今はほとんど離れちゃった。
 タキオンの初別衣装(冒険服みたいな水着)実装された頃まではギリギリログインしてたけど、引けなかった時にタイミングがあっちゃってゲームそのものとは離れちゃった。
 キャラクターのストーリーは普通に好きになれたけど、根本の競馬要素がいまいちしっくりこなかったので、異種族スポコンみたいに見てる面が強い。
 上述のタキオンまでのゲーム版のキャラ育成は割と色んな子のストーリーは見たよ!温泉もそこそこ行った筈。アニメ版は触れてなかったけど、『新時代の扉』見るのを決めたタイミングで無料公開されてたRTTTはせっかくなので見ておいた。オペラオー好きなので。

Q.そもそも競馬は?
A.全然だねぇ…。ウマ娘知ってからもそんなに心境が変わらなかったタイプだから今もほとんどわからない。

Q.好きな子は?
A.アグネスタキオン、テイエムオペラオー、マンハッタンカフェ、フジキセキが上位。
次いでヘイロー、シャカール、アヤベさん、ファル子、とかも好き。
その先はきりがないので割愛。
……改めて列挙したらこいつイケメン女子好きぎない?
趣味がわかりやすいね!!

Q.『新時代の扉』はなぜ観に行ったんです?
A.どうやらアグネスタキオンが大暴れしているらしいという情報を聞いたので……。
せっかくならその大暴れを劇場で浴びたいじゃないですか。って。
マジでそれ以外の情報ほとんど入れずに言ったので、ジャングルポケット主役なのも知らなければ先輩がフジキセキなのも知らないで見に行ったぞ。(ポスターは?と思われるかもしれないがちょうどちょっと前に体調崩してダウンしてたのもあってかマジでほとんど見た覚えも無かった。逆になぜ?とは自分でも思うね)
フジキセキやオペラオーもたくさん見れてお得だったね!!

こんな状態で見に行った人の感想となります。

Q.この記事ネタバレある?
A.いつもは分割したりしてたけど、今回は特に分割しないので全然ある。
 ……あるというか、史実(競馬史)的な意味でネタバレもクソもないし、根本がスポ根みたいなもんだからネタバレとか関係無かろう!?みたいに思ったので今回特に分割はしてません。
 どうしてもネタバレが嫌ならまあ、見てからまた読みに来て欲しいけど多分そういう人はそもそもこの記事を開かない気がする。

この先、基本ウマの名前はウマ娘のキャラクターを指し、実際の競走馬の歴史などを指す時には漢字で「(馬)」とか「馬の方」とか表記して呼びわけます。

●この映画オススメ?

□ウマ娘知ってる人には…

・アグネスタキオン、ジャングルポケット、フジキセキが好き
 →今すぐ劇場に駆け込んで大画面で味わおう。
 前者二人は言わずもがな。
 フジキセキは一歩引いた部活の先輩OGみたいな立ち位置ではあるけど、十分美味しすぎるので行こう。
 そしてなんかゲームの印象より胸元大胆に開いてませんか!?って困惑しよう。

・タキオン、ジャングルポケット周りの世代の話が好き
 一見の価値ありだと思う。
 迷うならまあ本レビューでも参考の一助にどうぞ。

□ウマ娘知らない人には…

・競馬の美少女化ものなんだけど、ひとまずスケールがすごい陸上徒競走だと思ってくれたら十分見れる。

・天才データ派マッドサイエンティストみたいな少女が、自分の脚が壊れる程の才能を限界まで発揮して、
 後輩が畏れを感じる程に輝きを魅せ、周りでは上位レベルの才能を持っているにもかかわらずその天才の残光に敵わないのを苦悩するようなスポ根もの。
 どうだい、面白そうだろう?
 多分初見でも……わからなくはない筈。

 ウマ娘独特の世界観・価値観は割とあるので、現実世界ベースの異種族モノ的な構えは一応しておいた方がいいかもしれないが、競技の土俵に上がるのは“ウマ娘”だけなので、ギリギリ陸上スポーツ選手みたいなモノとして見てもまあ行けると思う。
 ライブはライブだ。

●映画の感想

前提の項に書いた通り、「アグネスタキオンの大暴れ」一点だけで見に行こうと決めたので、思いの外直接の登場は割合としてはあまり多くも無いな…?とはなったものの、まあ盛大に大暴れして、本作主人公のジャングルポケットに立ち塞がり続けているので存在感としては出突っ張り級ではあったなとなったので、結構満足した。
なんならオペラオーやフジキセキもめちゃくちゃ重要な立ち位置ででてきたので、総合的にめっちゃ得じゃん(得とは?)となりました。

本筋の話は「タキオンの才能を目の当たりにして挫折感を味わったジャングルポケットがそれを吹っ切るまでの話」の一言にまとまってしまうので、キャラクターごとにフォーカスする形で感想にしてみようと思う。

アグネスタキオン

まず私的な目的でもあったアグネスタキオン。
アグネスタキオン(馬)が早々に脚を壊して引退したらしい事は流石に(ゲームから)知ってはいたので、本作冒頭からえげつない勢いで才能を爆発させて圧倒的な走力で後進の脳を焼くレベルの走りを披露していても、まあ近く身を引いてしまうことはわかる
……というか仮に馬の方のことを知らずとも演出的にもわかりやすく「このまま才能を加速させていくと脚が壊れる」というのを割と早々に示されるのだが、それでもそのシナリオに相応しいレベルの圧倒的な輝いた走りをまざまざと見せつけてくれるし、最後の最後までジャングルポケットを始め同世代のウマ娘たちに圧倒的な存在感で影響を及ぼしまくっているので、タキオンを存分に味わうという目的は十分に果たされた。
あと暫定モルモット氏とTwitterで話題になってた人この人かーーーー!!!ってなりました。
良いな-!!!私がモルモットだぞ!!!!(脹相面)となりつつ、しかし可愛かったからモルモット氏の言動もアニメにしてくれていいんだよ?
新時代の扉の続きの話やる時に出してくれないか…?

ポッケちゃんは特別に思い入れが増したわけでも、めちゃくちゃ刺さったわけでもないけど、スカッとした主人公をしていたので純粋に良かったですね。
最初の「お嬢様共の走りはどんなもんか見てやろうじゃねぇか」→一瞬で魅了がここまでドテンプレみたいな落ち方あるぅ!?とはなりましたが。

ポッケちゃんの同級生……?みたいな子達は存じ上げなかったんだけど、最後まで継続して応援に出てた割におそらく名前すら呼ばれてないのは不思議な感覚ですね…。そこネームドじゃないんだ…?というか、ネームドなのかもしれないけど少なくとも映画から見た(知った)私からだと「幼馴染」以上の情報が与えられないのはなんかこう……割り切りがすごいというか、そこに愛着をもたせる必要は無いとなったのか…? いや愛着あったほうが良いポジションでは……?みたいな、ちょっと小難しく感想文をしたためるような視点から見ると微妙な気持ちにさせられましたね。
ダンツは学園以降の付き合いなのだとしてもこう……いや、誰かしらネームドにすると入学後のシナリオとの噛み合いが悪くなるから逆に下手にネームド出せないのか、というのは今このテキストを打ち込みながら気づいた。

ダンツフレームが、ポッケちゃんの同期かつライバルな筈なのだが、こちらもゲーム・馬共に私の事前知識が無いので、レースのシーンでいきなりジャングルポケットと競っているような印象になってしまうのは作劇として気持ちよくはなかったかも。
いや、ちゃんとそれ以前にもシーンにでてはいるし、ジャングルポケットと共にタキオンやカフェと話てたりはするのだが、
事前に練習に走るシーンなどはおそらく無く、もっぱらジャングルポケットがトレーニングする様子→レースでジャングルポケットと二位争い、といった風になってしまったいた為、「私だって!!」とトップ争いをしてはいるものの微妙に唐突感のようなものが拭えないというかなんというか……。
いやまあジャングルポケットとタキオンをメインに描写している以上カフェに関しても描写が断片的になってしまったりはしているのでカフェ同様シーンを差し挟む余裕が無かったのは理解はする。するのだが。
あくまでフラットに「本作から」見た視点としてはちょっと唐突な感じが否めなかったのは惜しい。

フジキセキは本作でOGのような一歩引いた先輩ポジションでジャングルポケットを導く。というか引退したはずのトレーナーを連れ出してジャングルポケットを紹介したりした同門の姉弟子のような描かれ方だ。馬の方の関係は存じ上げないが。
キセキ自身の経歴の話もするし、元からイケメン的な所作の娘なだけに先輩として迷える後輩を導く様子が気持ち良くて良いね。
サプライズ的に勝負服ででて走ってくれたのも嬉しい。
嬉しい……んだけど、なんかゲームの時より胸元めっちゃ開いてないですか!?
という印象になったのだけど、改めて「フジキセキ 新時代の扉」で検索して出てきた版権イラストグッズもめちゃくちゃ胸元開いてたから多分見間違いでもなんでも無く開いてる。
……現役引いて激しいトレーニングをしてなかったから、現役時代に燃焼されていた脂肪分が損なわれずにその質量となっている……?
一旦やめようかこの話。

マンハッタンカフェは……全体からして見ると描写はあまり恵まれていたとは言えなかった(多分本領発揮が映画後なので)ね。
カフェについてはゲーム版は軽く知っていた為個人的には不満という事は無かったが、思いの外映画では本筋に絡まなかったな…とはなった。
タキオンの研究室の端でコーヒー飲んでるの可愛いね。

ペリースチームさんを本作で見て「え、この方知らんかったんじゃけど気になるんじゃが!」と調べたら本作オリジナルだった…(一応元ネタに当たる競走馬はおられるらしい。)
絶妙に気になってただけに、ジャングルポケットとダンツフレームがエフェクト出しながら走れる(いやほんと文字通りエフェクト出しながら走ってるんですよ)んなら、ペリーさんもせめて無色の空気切りエフェクトくらい出して差し上げても良かったんじゃないか…?と変な気になり方をしてしまった。
だってあの世界の競馬新聞的なのにテイエムオペラオーとかといっしょにピン写真載ってたよペリーさんも!!
もう少し格がありそうな描き方でも良かったんじゃないか!?と思いはしたものの、まあー名前使えなかった(と思われる)以上クローズアップしにくかったのかもしれないけども……。

テイエムオペラオー、お前は今日も元気だな…。と後方腕組みおじさんしていた。
いやあの時代の覇者で、シナリオ的にもタキオンに次いで注目を集めまくってるのが本作オペラオーなのだが、いかんせんジャングルポケットに焦点を当てている為本当に元気なヤツみたいな印象になる。
まあ、オペラオーはどちらかというとRoad to the TOPの方で触れてるからそっちを見ろという話でもあるのだろう。
YouTubeで無料公開の筈だから軽い気持ちで見よう。

他にもゲストキャラ(というのが正しいかはよくわからないが)多数出演。
セリフがある娘だとカレンチャンやドトウ、ウララなど。セリフがない出演も多数。果ては樫本トレーナーもちょっと喋ってたりしてファンサービス精神を感じられる。
ゲームの時から気になってたんだけど、あのバカクソデカタイヤは本当になんなんだよ……。旅客機の車輪だってあんなデカくないだろ……?(多分)
余談だけど調べてみたら直径4m級(重量5.1t)のタイヤは実在しててブリヂストンさんが「俺のタイヤが!」って反応しておられたけど、演出上多分さらに巨大化して描かれてるのでマジでバカでかい。画面から見ると厚みも優に5m以上ないか?って塩梅のデカさなのでアレほんと何用のタイヤでどういう存在なんだ…。

と、回り回って本編までツッコミが回帰してしまったがひとまず締め。

『新時代の扉』、がっつりタキオン目当てで見に行ったけど、タキオンが脳を焼き、それを克服したジャングルポケットがさらにタキオンの脳を焼き返し走り出させるという、濃厚な関係性の出力が見れて良かったですねぇ。
タキオンが爬虫類みたいな顔してる!とばっかり聞いてたし、実際すごいエッジの効いた顔してたけど、そんな事言ったらポケットだってきょうび令和の最新作でこの崩し方を!?ってレベルのギャグの崩れ方してたよ!?(あのシーンくらいなのでなんだったんだアレ…?感もある)

ちょうど少し前から、また気になるウマ娘のエピソードとか(トランセンドとか)を追うために再開しようかなー、とか思ったりしてたタイミングで『新時代の扉』(と再公開でみたRTTT)でいい具合に再び興味をそそられたので、また近い内にゲームを再開してもいいかもしれないねぇ…。けど育成大変なんだよねぇ……。
と思わされたいい映画でした。
……改めて感想を起こしてたらステッカー欲しくなってきたから、後日タキオン、キセキ、オペラオーあたりのステッカー目当てに物販コーナー見てこようかな…。

完全に関係ない余談なんだけど、最後のライブで改めて並んでる絵をみると、やっぱ他の子達に比べてタキオンの勝負服地味じゃないかとなってしまった。
とか思ってたら割と最近黒いドレス衣装追加されてるじゃないか。アレ一張羅としてデカい舞台には……もう……いや、ウマ娘世界のタキオンは映画のラストで再び火をつけられて走り出したからいつかデカい舞台に上がるか……?じゃあその時にでも黒ドレス衣装とかで走らないか?
(……そもそも走るのに不適だろとか言い出されるとほぼ全てのウマ娘の勝負服で論争が始まるのでドレスで走っていいだろ!!!)
タキオンがドレスで輝き放ちながら放って観客・走者全員の脳を輝きで焼き尽くすところが見たいぜ…。


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