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パイナップルのうた

パイナップル!パイナッ プルップ!
パイナップル!パイナッ プルップ!

パイナップル!パイナッ プルップ!
パイナップル!パイナッ プルップ!

以下

繰り返し。

歌いながら足踏みしながらくるくると回る。

または

歌いながらおしりをふりふりする。


この歌は3歳の娘のオリジナルの歌である。

原曲は・・・


ない。


リズムを何処かの歌から貰って歌詞を、変えてるのか?

もしくはこういう歌詞だけあるのか?

必死に頭の中の記憶を探す。


ない。


子供というのは不思議なもので、0からインスピレーションを膨らませオリジナルで歌をつくってしまう。

しかし、

この状況はいつまで続くのか?

お風呂場で彼女の熱唱?ダンス?

を見守らなくてはいけない。


裸でそれはそれは楽しそうに踊り狂っている。


そろそろ出るよー

言ってみる。

パイナップル!パイナッ プルップ!
パイナップル!パイナッ プルップ!


だめだ。

完全に歌?踊り?に熱中している。

完全無視だ!


さて、どうしたものか?

以下、繰り返し。

仕方ない。

またママにお土産を渡す作戦で行くか。

泡っぴというもので黄色く色のつけた水をコップに入れて渡す。
ということでようやく出てくれた。

ご機嫌をとりつつ相手をしなくてはいけない。
でないと癇癪を起して泣いてしまう。

よいしょして、彼女に何もかもあわせる。

完全に接待だ。

どうしてもこっちに誘導したい時は代替え案を提案し、自然と彼女が選んだからそうしたと、錯覚させ。

うまく事を運ばなくてはならない。

不自然に誘導しようとしても彼女は乗ってこない。

まるで上司にヘコヘコごますりする部下ではないか。

彼女は野菜を全く食べない。
うまくごはんの下に小さく小さくした野菜を忍ばせて口の中まで持っていっても、気付き、

ペッ!

吐き出してしまう。
まるでマフィアだ。

妻が家事をしようと一瞬のすきをみて離れて何かしに行くと
発狂。泣き出してしまう。
必ず妻か自分のどちらかはそばに付きっきりじゃないといけない。

この家においての力関係は

自分より妻が若干強く。
3歳の娘が圧倒的に一番強い。

まるでお姫様だ。
なにもかもさせようとしてくる。
保育園では上手に自分で給食を食べているらしいのだが、家では
食べさせて!と言って自分で手も動かさない。
朝のお着替えもいまだにやってもらう。
夜の寝る前の歯ブラシもだ。

困ったものだ。


彼女は
おままごとが好きだ。
やはり女の子なんだな。
と、しみじみしている場合ではない。

ビーズをカップに入れて食べ物にみたて、朝食を作っているらしい。
アンパンマン、メロンパンナちゃん、ドキンちゃんがお客さんだ。

はい。どーぞ。

自分が三人を操り。モグモグモグモグ。
おいしー!
パクパクパクパク。
おいしーねー!

青いおはじきが、はいったコップがある。

ゴクゴク ゴクゴク
おいし

ちがうー!

え?

これは◯っちゃんの(娘)!!

◯っちゃんが食べるやつ!!

(そんなん わかるかー!)

はは そうなの?

置かれている状況を汲み取り、上手く対処しなくては叱咤が飛んでくる。
まるで鬼教官と生徒だ。

これはなんだ?
位置関係から察するにお味噌汁か?

ゴクゴクゴクゴク
美味しい〜

ちがうの!ごはん!!

・・・


最近はテレビでYouTubeを見るのだが、その時は当然のごとく膝に乗って、あれ!指差し。
リモコンで自分が操作する。
違う!それじゃない!
どれ?
ちがう!
あの◯◯の⬜︎⬜︎のやつ?
◯◯のやつ!
選択する。

なんとかお目当ての動画を選択出来たようだ。


いつか見た。
星の王子さま ニューヨークへ行くという映画のシーンが浮かぶ。

朝になると
オーケストラ部隊が音楽を奏で
寝室に執事が入ってきて挨拶をする。

執事がパンパン!手を叩く。

お世話係がやってきて、王子をトイレに案内する。
◯◯が済むとおしりを拭いてくれる。

またパンパン!

お風呂場まで行き担当の世話係が身体を洗ってくれる。

パンパン!

洗面台へ移動する。
世話係が髪をセットし、歯を磨く。

パンパン!

食卓へ移動する。
以下略

結局王子は居るだけで、召し使いたちがなにもかもやってくれる。

こんな感じの映画だったと思われる。


外に行く時でも娘はすぐに抱っこ!と言って外では半分以上がいまだに抱っこだ。
歩けるのに、だ。

何だこの既視感は!


こうしてまた一日が過ぎていく。

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