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「音楽の力」は一番嫌いな言葉 坂本龍一が抱くトラウマ

あぁ。すごく腑に落ちる。

https://digital.asahi.com/articles/ASN1Y4WTYN1WUCVL005.html?iref=pc_ss_date

概略すると、坂本龍一さん自身が持つネームバリュー(有名性)を使って社会的発言はするが、自分の奏でる音楽にメッセージは込めない。
音楽の感動は、基本的に個々人の理解の誤解で、感動するか否かは、相手の勝手なこと。音楽に力があるとかないとか、「勇気を与えたい」とかなんておこがましいと言っている。

さらに、「音楽の社会利用、政治利用が僕は本当に嫌いです」「僕はそもそも音楽の中にメッセージを込めるのが苦手で、込められないですよ。僕の音楽に力はないです」とも。

「音楽の力」が意味するのは、演奏する力があるか、いい音楽をするかどうか。「音楽をする力」を持つことで、音楽家としての存在理由を持つ。

決して「感動を与える力」が音楽そのものではなく、それは聴いている個人の向こう側の話であることを知っておくべきだろうな。

私は、すごく音楽が下手くそでセンスないし、演奏家にも音楽に関わる仕事さえも挫折したんだけど、やっぱり好きだしひとりでも楽しむ。

誰かに聴かせてどうこうしようなんて思っていない。ただただ、好き。この手段で誰かを癒やそうとか何かを与えようとか思ってない。

もちろん、誰かと一緒に奏でて楽しいってのはある。それは、やはり「演奏する力」を構築するという楽しさ。誰かに聴いてもらったときに、同調してもらえる嬉しさ。

だから、坂本龍一のつくる曲はなんでも好きなんだ私。あのつかみどころなくて、いつも新しい感じが好き。

ってことで、一曲弾いてから寝よう。久々にピアノ。

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