今日の一枚「ナチュラル・ボーン」突然少年
おはようございます。
今日、コンビニでカップ焼きそばを買ってお湯を入れて3分のところをスマホいじってて10分くらいして湯切りしたら麺が倍くらいになっててビックリ。
思わぬライフハックの発見に嬉しくなりました。
麺がかなり不味くなるのが少し残念ですがお腹は満たされるので良かったら試してみて下さい。
今日の一枚は東京のインディーズバンド「突然少年」の3枚目のアルバム「ナチュラル・ボーン」です。
彼らについてどんなバンドかは説明するよりも聴いた方が早いと思うので名刺代わりとも言える一曲を。
僕が突然少年を知ったのは5年ほど前、横浜へNITRODAYというバンドのライブを見に行った時でした。
名前も知らないバンドだったので彼らのステージを見た時は衝撃でした。
白パン一丁で湯気が立つほど荒ぶるドラム。
ボーカルを睨みながら武士の居合かと思うほどの集中を見せるベース。
轟音の渦の中で驚くほど聴き取りやすくストレートに心に響くボーカルの声と詩。
そしてギター、カニユウヤ。(敬称略)
彼がステージに立ってファズを踏んで音を鳴らした瞬間、全身鳥肌が立ちました。
音が馬鹿デカい。鼓膜が破れるかと思うほど。
けれどうるさくない、矛盾しているけど静寂にも似た心地よさを感じました。(鼓膜が破れたわけではない)
僕には音楽的素養が無いので、彼のギタープレイにどんな魔法が掛かっているのかは分かりませんでしたが一瞬で虜になりました。
本人が意識しているか分かりませんがノイジーで取り憑かれたように弾くスタイルが僕の好きなギタリストradioheadのジョニー・グリーンウッドのプレイに似てると思ったのも虜になった理由のひとつだと思います。
そんな彼らの3rdアルバム「ナチュラル・ボーン」
ジャケ写のかわいいような不気味なような何とも言えない感じがなんとなくジム・オルークのアレっぽくて好きです。
以下は曲目とひとことコメント
1. 笑顔
やけくそな溜め息のような叫びから始まる
タイトルとは対照的にせつなさがこみあげてくる
2. Are you ready?
1曲目と変わって疾走感のあるナンバー
イントロのギターリフが好き
3. ものがたり
「今夜のメニューはシチュー それとほうれん草のお浸し」という歌い出しで始まって日常の中の小さな幸せを願う歌
4. ラッキー
タイトルのせいか聴いた時の切ない感じがスーパーカーの「Lucky」に似てて好き 切なくてどこか爽やか
5. The model
酔っ払いみたいな千鳥足のギターリフが最高
6. 分かっちゃいるけど
ある意味このアルバムの色が一番濃く出てる曲だと思う
大人になって初めて感じるやりきれなさの爆発
7. 高田馬場
展開がおもしろい曲
こういう展開を繋げるうまさも突然少年の大きな魅力
この曲が1番好きな日がある
8. ダイヤモンド・タイムス
1番好きな曲 染みる
「君の瞳 キラキラでもどこか夕暮れ」
9. 片想い
突然少年のおいしいところが全部詰まってるラストにふさわしいナンバー
見えるか〜見えないか〜からのところぶちアガる
この曲が最後のおかげでまた始めから何回もループしてしまう
アルバム全体としては1,2作目に比べてインパクト控えめな印象を受けるかもしれませんが、粒揃いで曲順も良くどの曲も聴けば聴くほど味が出るスルメ曲ばかりです。
過去作と比べても中毒性という点では1番のアルバムだと思います。
余談ですが(余談と言いつつ長いので飛ばしてもらって構わないです)
横浜のライブ当日楽しみすぎて開場2時間前に現場入りをしたのですが誰もおらず…
1時間前になってやっと一人の物静かそうな少年が僕の後ろに並びました。
そこからしばらくしても僕と彼だけで、彼を見ると小説を読んでいたので何の本を読んでいるんですか?と思い切って声を掛けました。
彼は「太宰治の『人間失格』です」と言いました。
ロックバンドのライブに来て、待ち時間に太宰を読む少年
僕はその少年にものすごく興味がわきました。
それから開場までずっと好きな音楽の話で盛り上がり一気に意気投合しました。
ライブも二人で見て彼は門限だと言ってライブ途中で帰ってしまい、会うのはそれきりでしたが5年以上たった今でもたまに連絡を取り合って近況や音楽の話をしています。
この日に限らず、音楽は僕の人生でたくさんのいい出会いをくれました。
そんな事を思い出しながら、僕が聴いてきた音楽たちに感謝するつもりでこの記事を書いています。。。
いかがだったでしょうか。
これを見て少しでも気になって頂けたらぜひ一度、聴いてみてください。
閲覧いただきありがとうございました。
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