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映画「バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」を見タ

映画「バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」を見た。

結局、誰に向けた作品なのか分からない。ゲームを知っている人へ作っているのか、ゲームを知らない人へ作っているのか分からない。私はゲームのバイオハザードが好きなので、節々に出てくるゲームの世界と共通するものと、異なってくるものが雑多に並べられ気になって仕方なかった。監督が自分自身に向けた作品なのかもしれん。

ストーリーは、ゲームの「1」の舞台である洋館を探索するチームとゲームの「RE:2」の舞台である警察署・養護施設を探索するチームに分かれている。二つのチームの連動性は非常に低く、脱出する場所で合流するだけ。無理に二つのゲームを一つにまとめなくても良いのではないかと思う。まとめるなら、どちらも生き延びないとダメだという連動性を持たせてほしい。又は、どちらかが全滅したことにより、絶対に生き残るという考えにさせる推進剤にするべきだと思う。一つのチームだけを描いていれば追い込まれていく姿を見せることができたのに、二つの連動性のないチームを交互に描いているから追い込まれている感が非常に薄い。ゾンビやクリーチャーが出ても、その場で「わぁ!」って脅してくるお化け屋敷みたい。

ゲームではエース格のレオンのキャラ設定が違い過ぎることに腹が立つ。ミラ・ジョヴォヴィッチが主演の前シリーズは作品数を重ねていくたびにゲームの世界から全く違う方向に進んでいって、見るたびに「なんだよ!これ!」と怒りしかなかった。あのシリーズに少しだけ出てきたレオンは、見た目はゲームと同じだが下心丸出しのスケベ男として描かれており腹が立った。リブートされた今作のレオンは親の力だけで育ってきたボンボンのヘッポコ新米警察官として描かれていて腹が立つ!パンフレットの監督インタビューで「新米だから、あれぐらいのヘッポコでいい」みたいなことが書かれていた。ゲームでは遅刻という失態をするが危機を乗り越えサバイブすることで持っていた資質が開花されていくキャラである。なぜ、ヘッポコに描く必要があるのか理解できない。それに比べてクレアのスペックは異常に高くなっている。施設を抜け出してサバイブしてきたからって感じになっているが実際にどのようなサバイブをしているのかは描いてないし語ってない。他のエース格のキャラは、ゲームと同等のそれなりのスペックの高いキャラを維持しているのに、なぜレオンだけなのか?前シリーズと同じように今作もレオンを歪める。レオンって、そんなに嫌われてるの?容姿は気にしないから活躍するレオンを見させてください!

劇場の入口に「チカチカと点滅するシーンがあるので気を付けてください」と張り紙があった。ご忠告のとおりチカチカするシーンがあった。チカチカしすぎて何が映ってるのか分からない。分からなさ過ぎて怖さゼロになって見えた。作った人達は、あのチカチカを見てGO!を出したわけだ…。それが怖い…。

監督はやり残したことがあると語っており、作品の中でも次作へ続きそうなシーンがあった。続編があるのだろうか?前シリーズのようにゲームとは違う世界へ連れていかれるのかな…。




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