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全裸な男で思い出すこと

昔狛江市のメイン通りの交差点付近に住んでて
駐車場は住まいから歩いて3分くらいの所に借りてました。
車道から民家の間の私道を5mほど入ったところにある
砂利の10台くらい止められる場所で、民家の低い塀に囲まれています。
その一番奥が私の駐車場です。
ある夜帰ってきてそこへ車を止めようとしていると
私道の方から駐車場へ走ってくる男性の人影がありました。
何故か上半身が裸です。
夏だったような記憶がありますが
いくら夏でも上半身裸の人はそう見かけません。
20代くらいであろうその男性はかなりの速さで走って駐車場に入り、
止めた車の中で唖然とする私の前を通過し、
ひらりと塀を飛び越え民家の庭に侵入して行きました。
明らかに何かから逃げています。
何が起きたのか分からず男性の逃げた先を見るばかりでしたが、
車を降りると程なくもう1人男性が駐車場に
ぽてぽてと走りこんできました。
ぽっちゃりした警官でした。
「ここに人が走ってきませんでしたか⁉︎」と予想通りなセリフを言うので
「塀を超えてあっちへ行きました!」と
私もドラマのセリフみたいなことを言いました。
それでもまだ何がおこったのかわからないまま
メイン通りの交差点付近まで歩くと
交差点付近にはパトカー、そして警官が数人、
バイクと車が一台止まっています。
バイクには白いTシャツがかけてあります。
それがあの男性の着ていたTシャツなんだろう、と
それくらいまでは推理できるものの、
逆になんで脱いでそこに引っ掛けられてあったのか
やたらと謎でした。
民家の庭を駆け抜けなければならないほど
逃げなくてはならなかったのも謎です。
結局何だったのかわからないままなのですが、
まぁあの交差点はいろいろありましたので
どれもいちいちそれほど気にすることもなく過ごしてきましたね。
今全裸がちょっと流行ってるとかでなんとなく思い出して書きました。
こっちは残念ながら半裸ですけども。

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