なぜMicrosoft Teamsはわかりにくいのか
みなさんこんにちは。
私は仕事柄、毎日Teamsを使用しています。
使い慣れているのでもう困ることはありませんが、最初の頃は「Teamsって、なんだかわかりにくいなぁ」と思ったものです。
そこで今回は、何故Teamsがわかりにくいのか考えてみたいと思います。
ただのWeb会議ツールではない
TeamsがMicrosoft製品の中でチャットとWeb会議の役割を担っているのは間違いありません。
しかしZoomやGoogle Meetのようにそれに特化した製品というわけでもないんですよね。
TeamsからSharePointやOneDriveのファイルを開くこともできますし、Outlookの予定表を開くこともできます。
Power Platformのアプリを開いたりすることもできます。
私が思うに、Teamsはリモートで仕事する上で必要になる機能にひと通りアクセスできるアプリを目指しているのではないかと考えています。
リモートで仕事していると、社内の連絡のために必然的にTeamsは開きっぱなしになります。
つまり「どうせTeamsは開いているんだから、そこで色々とできるようにしちゃえばいいじゃん」という発想なのでしょう。
「ちょっとこの資料確認して!」とか「このあとミーティング入れます!」とか、いちいち別アプリを開いて操作するのも面倒ですからね。
細かい機能は個別のアプリに任せて、Essentialな部分だけTeamsでまとめてできるようにする、そんな感じかと思います。
ここで注意したいのは、そうした発想で作られた製品はどうしても複雑でわかりにくいものになるということです。
Teamsも、動作は重くバグも多く、メモリもかなり消費するアプリになっています。
使っていて快適かと言われるとどうなのかなと思います。
かつて、MacにiTunesというアプリがありました。(Windowsには今もありますが)
当初はiPodを管理するアプリだったものが、歴史の中でPodcast、映画、サブスクリプションサービスなどが追加され、肥大化したアプリになっていました。
そのため、AppleはmacOS CatalinaでiTunesを廃止し、個別のアプリに分割するという決断をしました。
シンプルを志向するAppleらしい判断と言えます。
そういう意味ではTeamsのようなごちゃごちゃしたアプリを作ってしまうところにMicrosoftらしさが出ていると言えるかもしれません。
Teamsの中にアプリがある
TeamsにはTeams専用のアプリを追加して利用する機能があります。
[アプリ]メニューから3rdParty製のものを含めて様々なアプリを追加して利用することができます。
プラグインの考え方に近いですね。
Slackなどの類似製品にもこうした機能があるかと思います。
最初は「アプリにアプリを追加するってどういうこと?」と思ったりしますが、これもTeamsの機能拡張を目的としています。
Teamsさえ開いていれば何事も1か所で出来ますよ、という話の一部ですね。
Zoomを例に試してみましょう。
まずアプリの中からZoomを追加します。
Zoomアカウントでサインインし、アプリへのアクセス許可を与えます。
Teamsの中でZoomの機能が使えるようになりました。
使い勝手に関してはアプリ次第ですが、便利になるものもあるでしょう。
管理者が使える機能を制限していることがある
そんなTeamsですが、仕事で使う場合は通常管理者がいて、使える機能を制御していることがほとんどです。
組織内で一般ユーザーに解放したくない機能が制限されていたりします。
例えば、よくある制御項目として外部ユーザーとのチャットやTeamの作成、ゲスト招待の制限などがあります。
前段でご紹介したアプリの追加も制限されている場合があります。
そのため、Teamsを活用しようと思って色々調べた後、いざ試してみようとするとそのとおり出来なかったりするわけですね。
その結果「なんだ、上手くいかないなぁ。Teamsってよくわからないなぁ」となってしまうんじゃないかと思います。
これについてはセキュリティ対策なんかの観点もあるので、仕方ない部分もあります。
うまくいかなかったら、ひとまず管理担当者に聞いてみるのがいいかもしれません。
まとめ
今回は、なぜTeamsがわかりにくいのかについて考えてみました。
Teamsを仕事で活用できるか、ということについてはTeamsを使う前提で仕事のやり方を組めるかどうかにかかっている気がします。
Teams上で完結するように仕事を進めることで、ようやくメリットが出てくると思います。
しっかりハマれば「Teams結構便利じゃん」と思っていただけると思いますので、ぜひ工夫してみてください。