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インドネシアの入国規制にワクチンブースター接種・・コロナの話題満載の1か月

日本でも、報道番組やニュース番組を見れば、新型コロナウイルス「オミクロン株」の話題が出ない日はありませんね。インドネシアでも、年末から今まで、新型コロナウイルスに関する色々な新しいニュースがありました。

その中でも、インドネシア政府による入国規制や隔離に関する情報は、既にインドネシアに住んでいる日本人だけでなく、駐在や帯同などの都合でこれから渡航するという人にとっても、要注目の話題。

インドネシアの入国規制について

インドネシアへの入国後のホテル隔離については、以前10日間だったものが、今月に入り、7日間に短縮されました。(在インドネシア日本国大使館 1月6日:インドネシア政府による入国規制の変更

短縮されたタイミングで再流行の兆しが見えているので心配ではありますが、隔離される側からすれば、ホテル隔離期間は短いに越したことはありません。

ホテル隔離にまつわる困難は山ほどあります。例えば、費用だけとってみてもかなりのもの。空港からホテルへの移動、9泊10日の部屋代、1日3食の食事、そして指定されたPCR検査がセットになったジャカルタのホテルの料金をチェックしてみると・・昨年末のこちらの記事によると、三つ星ホテルで800万ルピア(約6万4千円)前後。五つ星ホテルになると1,500万ルピア(約12万円程度)を超える場合もあるとか。

これが自費なんですよ・・!

3年近く一時帰国できていない私も、今年こそはと思ってはいます。ただ、自分一人で乳幼児2名を連れ、10万円支払って1週間隔離されないといけないことを考えると、さすがに億劫で・・。7日間への短縮は歓迎しつつ、「大統領!もう一声っ!!」と言いたい。声を大にして。

インドネシアの新型コロナウイルス・ワクチン事情

さて、次は、日本でも話題になっている、ワクチンのブースター接種について。インドネシアでも具体的な話が出始めています。1回目、2回目の接種が早かった人は、もう摂取できるという連絡が来ているのだそうで、Kepo Jepangのスタッフの中にも、3回目を終えたという人がいます。

ただ、いまのところ、外国人は有料とのこと。(Yahoo!ニュース 1月13日:【インドネシア】外国人ブースター接種は有料化へ=保健省

私は、1回目と2回目はインドネシア人の住民と共に町役場で接種したのですが、次回はどうなるでしょう。打つかどうかも含めて、色々な選択肢が出てきそうです。

ちなみに、インドネシアでは、ワクチン接種が完了すれば、その情報をスマホアプリ「プドゥリリンドゥンギ(PeduliLindungi :「ケアする・守る」という意味)」と連携させて、「ワクチン証明書」として使えます。

この「プドゥリリンドゥンギ」、リリース当初はエラーも多く、日本人の間でもわかりにくい、使いにくいと悪評高いアプリでした。でも、少しずつ仕様変更され、見た目もポップで見やすくなり、さらには勝手に日本語対応になり、動作も使いやすさもかなり改善されてきたという印象を受けます。

日本のアプリと、どちらが使いやすいでしょうか。

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(現在の「プドゥリリンドゥンギ」トップ画面)

閑話休題:ワクチンを一人で17回摂取した人の話

最後に小ネタを1つ。

先月、一人でワクチンを17回摂取したという男性が話題になりました。日本人の感覚では謎すぎる事件ですが、この背景には、ワクチンを接種していないと何もできない社会になっているというインドネシアの状況があります。どこへ行っても前述の「プドゥリリンドゥンギ」の提示を求められるので、それなしではなかなか不便なのです。

それで、「自分はワクチンをどうしても打てない(または打ちたくない)けど、ワクチン証明書はほしい」という人がいて、「じゃ、オレが代わりに打ってきてやるよ(お金ちょうだいね)」という人が現れたというわけ。

ツッコミどころ満載のニュースですが、とりあえずは代行できないようなチェック体制にしてほしいところです。

それから、事情があってワクチン接種を見送っている人も不自由なく社会生活が営めるといいなあ、と思うのですが。
朝日新聞デジタル12月24日:「1人でワクチン17回」接種代行の男性が告白 インドネシアで物議


執筆:鈴木理美

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