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泥湯の穴場、中崙温泉へ(台湾嘉義、最新レポート)

 台湾で「泥温泉」といえば台南の関子嶺温泉なのだが、関子嶺北側の同じ泉脈に、中崙温泉という渋い温泉場がある。関仔嶺のほうが断然に有名で数十軒の温泉施設があるのに対し、こちら中崙温泉はたぶんたった2か所の温泉施設しかない。そういう意味で穴場的で渋い、ということだが、私が南部の拠点としている嘉義市内から30分でアプローチできる気軽さも、ちょうどよい距離。

表通りには「中崙澐水渓温泉」というのもあるのだが、温水プール式の水着を着る日帰り施設なのでパス。その近くの脇道に入ってさらに数分山を登り切ったところにあるのが「中崙温泉民宿」。

家族風呂の個室が12くらい連なっている。その前には丸く囲われた灰色に濁った池。近づくとポコポコと小さな音を立てている。中央から気泡が立ち上っているのだ。ミニ地獄谷である。高温のためか、周囲に鉄柵が立ててあって、立入りは禁止されていた。

 

 この池は、掘削の際の調査用の名残なのだとか。で、湧き出た温泉は、泥の濃度が高すぎるため、一度タンクに貯めて、泥を一度沈殿させてから、加温している。家族風呂の蛇口をひねると灰色の熱湯。もうひとつの蛇口も温泉というので口に含むと、確かに塩分が強い水だった。

この温泉で楽しみにしているのが、脇にはすえつけられた、泥が盛られた皿。パックして下さい、ということで置いてある。これを全身にたっぷりなすりつけてボディケアをした。もちろん、お風呂上がりには、お肌はツルツル。極楽、極楽。



その夜は、いつの日にまして、熟睡ができたのも、温泉効果というところか。

「中崙温泉民宿」 0933681712、052031177 嘉義県中埔郷中崙村29号
★ 2人向け個室90分 平日700元、土日800元
★ 民宿利用(温泉1回無料、朝食付) 2800元〜


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