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あなたを可愛く撮りたくて始めた写真が、人生に欠かせないものになった

”彼女を世界一可愛く撮りたい”

2018年のある日、僕はふと思った。

タンスの肥やしになっていたカメラを取り出し、彼女と公園に行き写真を撮らせてもらう。

思い通りに撮れない。

もともと写真に関心はなく、旅行に行っても「写真あとでちょうだい」と人任せにするタイプの人間だった。そんな僕がいきなり写真を撮っても、下手なのは当然だ。

いつもなら、「写真は他の人に撮ってもらえばいいや」と思うところだっただろう。
だがその時は違った。

僕の彼女は可愛い。

それなのに、一番側にいる僕が彼女を可愛く撮れないなんて嫌すぎる。

そこから僕は写真を猛勉強した。
スクールにも行き、好きな写真の真似を続けた。トーンカーブ(写真の明るさや明暗の比率を自由に調節するもの)を2日間触り続けたこともあった。

少しずつ、自分の思い通りの写真が撮れるようになってくる。

“楽しい”

できることが増えると、どんどん楽しくなってくる。
それがやる気につながりさらに努力する。このサイクルに乗り、実力は自然とついていった。

彼女を可愛く撮れるようになってくると、次はその能力を使って他者にも貢献したくなる。

モチベーションが高い状態で努力を続けられ、出張撮影の会社に合格することができた。
結婚式の前撮りや七五三などを撮らせていただき、“僕の撮った写真が誰かを幸せにする”という何事にも変えがたい経験をさせてもらった。

“目の前の人に少しでも幸せになってほしい”

日頃からそう思うようになったのも、この時の経験が大きいと思う。そしてそれは間違いなく写真がきっかけになっている。


あれから6年の時が経ち、僕の彼女は僕の奥さんになっている。
そして僕は、“文章を書く”という新しい挑戦をしている。
写真と同じで、もともと関心のなかった分野だ。
もちろん思ったように書けず、もどかしさ・やるせなさを感じる日々。
それでも書くしかなく、少しの恥ずかしさとともに【公開に進む】ボタンを押している。

しかし僕は、“正しい努力を続けると結果が出る”ことを写真で経験済みだ。
その経験が、あらゆるチャレンジの原動力になっている。

いつかこの文章を「下手くそなりに頑張ってたな」と笑える日が来ることを信じて、これからも文章を書き続けてみる。


結婚式でこれまでのセルフ写真を飾った

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