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日本は食のSDGsがデフォルトの国

日本人は古くから"もったいない精神"という考え方が根付いており、食べ物や資源を無駄にしないように心がけてきました。これが、日本の食文化を支える大きな要因となっています。昨今、多方面でSDGsというキーワードが飛び交っておりますが、日本の食文化はもともとそれが備わっている気がしたのでまとめてみました。

古来からの稲作と漬物文化

稲作や漬物文化においては、その精神が強く表れています。稲作においては、米びつの底に残る少量のお米を浪費せずに最後まで食べる「残り物炊き」や、収穫した稲の茎を利用した「わら漬け」など、多くの工夫がされてきました。また、漬物文化においても、野菜や果物を漬けることで保存期間を延ばし、食べ物を無駄にしないようにしてきました。

世界に誇る品種改良技術

品種改良による持続可能な農業の実現 日本の農業において、品種改良は重要な役割を果たしています。特に青果においては、栽培に適した品種を開発することで、農薬の使用量を減らしたり、収量を増やしたりすることができます。たとえば、トマトやキュウリなどは、品種改良により病気に強くなったり、風味や品質が向上したりすることができました。また、最近では、気候変動に適応した品種の開発が進められています。これにより、災害や異常気象に強い農業を実現することができます。

進化する養殖テクノロジー

養殖テクノロジーによる持続可能な水産業の実現 日本の水産業においても、養殖技術の向上が進められています。これにより、野生の魚を乱獲することなく、持続可能な養殖業が実現されています。サケやハマチなどは、養殖により高品質なものが生産されるようになりました。養殖場の水質管理や餌の開発など、さまざまな技術革新が進んでいます。これにより、養殖業はますます持続可能になり、野生の魚資源を守りながら、豊かな海の恵みを受け取ることができるようになっています。

しかし、一方で養殖に伴う環境汚染や、餌として使用される小魚の乱獲などの問題もあります。これらの課題に対しては、研究や技術の発展が必要です。たとえば、バイオマスエネルギーや人工餌の開発などが期待されています。

SDGsが宿る日本の食文化

以上のように、日本の食文化は"もったいない精神"がデフォルトになっており、農業や水産業においても持続可能な取り組みがすでに進められています。政府の方針などSDGsへの取り組みが推奨されていますが、日本の場合は今までどおり自然体でいることが重要なのではと考えています。

#SDGsへの向き合い方

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