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懐かしさに勝てない大人が国と人の進化を邪魔している

日本は今、大きな岐路に立っている。急速に変化するグローバル社会の中で、かつての経済大国としての地位を徐々に失いつつある。その原因の一つとして、指摘されているのが「昔取った杵柄」症候群。過去の成功体験にしがみつき、新しい変化を恐れる指導者たちが、国と人の進化を妨げているという指摘である。 過去の栄光にしがみつく昭和と平成の遺物たちバブル経済の絶頂期を経験し、その後の「失われた30年」を生き抜いてきた世代。彼らの多くが、今なお日本社会の中枢を占めている。政界、経済界、官僚組織

大人のための知的好奇心の育て方

学びに年齢もセンスも学歴も関係ない私たちは、学生時代を過ぎると「もう学ぶ必要はない」と思いがちです。しかし、それは大きな間違いです。年齢を重ねても学び続けることは、私たちの人生を豊かにし、社会の変化に適応する力を与えてくれます。 重要な注意点として、学ぶことにセンスは関係ありません。また、学歴も関係ありません。誰もが、自分のペースで新しいことを学び、成長することができるのです。 効率的な学習環境を構築する今日、AIツールの発達により、効率的に学ぶ環境や方法を見つけることが

賢くなる情報とバカになる情報の中で

スマートフォンやインターネットの普及で、私たちは毎日たくさんの情報に触れています。でも、全ての情報が私たちを賢くするわけではありません。むしろ、バカにしてしまう情報もあるんです。では、どうやって良い情報を見分け、活用すればいいのでしょうか? 情報過多時代の宿命現代は情報があふれています。これは便利な反面、何が本当に大切な情報なのか分かりにくくなっています。情報の海で溺れないよう、泳ぎ方を学ぶ必要があるのです。 賢くなれる情報の特徴 賢くなれる情報には、いくつかの特徴があ

日本で評価されているからといって海外でも評価されるとはかぎらない時代。

今日は少し難しい話題になりますが、グローバル化が進む中で、日本国内で評価されているものが海外でも同様に評価されるとは限らないという現状について考えていこうと思う。 1.グローバル市場における文化の違い製品やサービスが国境を越えて展開される昨今、それぞれの国や地域の文化的背景による価値観の違いを無視することはできません。例えば日本人にとってはアニメやマンガが人気の娯楽ジャンルですが、一部の国々では猥雑なコンテンツとみなされる可能性があります。逆に海外で人気のゲームやドラマが日

一曲すら集中して聴けない世代との感覚ギャップと考え方

注目度の低下今の10代や20代の若者は、一曲を最後まで聴くことができないといわれています。彼らは注目度(注意を向ける力)が低く、すぐに飽きて次の曲にスキップしたがる特徴があります。これはデジタルメディアの発達により、好きな曲を簡単に選んで聴ける環境に慣れ親しんできた結果だと考えられます。 例えば、スマートフォンの音楽アプリでは、気に入らない曲はすぐに次の曲に切り替えられますが、CD(コンパクトディスク)だとそうはいきません。曲順通りに聴くしかなく、気に入らない曲でも我慢して

嘘や隠しごとをする病気とは

嘘をつくのは人間の本能か「人は誰でも嘘をつく」と言われますが、本当にそうなのでしょうか。哲学者カントは「嘘をつくことは、人間の尊厳を傷つける」と述べています。嘘をつくことは道徳的に正しくないと考えられてきました。しかし、近年の研究では、嘘をつくのは人間のコミュニケーション能力と関係が深いことがわかってきました。例えば、白い嘘をつくのは、相手の気分を害したくない気持ちの表れだとされます。また、自分に有利になる嘘も、生き残りをかけて他者と競争するのは人間の本能的な行動だと言えます

タイの大学生が強い理由

長年タイに住んで思ったことの一つに"大学生の強さ"がある。 今回はそんな強いタイの大学生についてまとめてみる。 純粋に自国を愛する国民気質僕が長年タイに住んで思ったことはタイ人の純粋なまでの愛国心。田舎から都会の中心部までタイの国旗が目に入り、どんな危機的状況においても植民地化されなかったアジアの独立国として個々が誇りを持って生きているように見える。 過去の記憶と学生達の結束力タイの大学生には忘れられない思い出がある。それは1976年10月に反共産主義を掲げたタマサート

最強のスマホではなく最強の探究心

最近のスマートフォンは、どんどん高機能になっています。しかし、その反面、私たちの好奇心は失われつつあるのではないでしょうか。最新のスマホを持っていれば、いつでもどこでも情報が手に入ります。でも、それだけでは本当の気づきは得られません。大切なのは、自分の目で世の中を見て、疑問を持ち、考える力です。 スマートフォンの依存は思考力の低下を招く近年、スマートフォンの普及により、インターネットからの情報入手が極めて容易になった。しかし、スマートフォン画面を見るだけの受動的な情報取得で

タイパ時代に1時間以上のミックスを聴く理由

そもそも"ミックス音源(Mix)"とは?音楽を聴くとき、あなたは「ミックス」という言葉を聞いたことがありますか?ミックスとは、音楽制作の過程の一部で、異なる音声要素を調和させ、一つの曲に組み立てる作業のことです。今回は"ミックス"の面白さについて書いてみたいと思う。 プロDJのMix音源には"ストーリー"があるクラブやフェスでプロのDJが演奏するミックスは、ただ音楽をかけるだけではありません。実は、それには一つの"ストーリー"が込められています。DJは、曲のテンポや曲調など

不登校の生徒は優秀なのかもしれない

不登校と聞くとネガティブなイメージを抱く人も多いと思いますが、最近僕が思うのは逆に不登校の生徒は優秀かもしれないということです。 義務教育における教師の諦めバンコクでの生活を終えて僕は小中高の恩師に会いに行った。20年ぶりに会う先生、10年ぶりに会う先生、5年ぶりに会う先生。義務教育で習ったすべての先生に会って思ったことは「日本の教育は変えられない」ということでした。いくら教師側が勉強して生徒のことを考えて生徒指導に励んでも常に年配教師や教育委員会の板挟みで子供の個性を生か

タイでウェブメディアを作って10年かけて失敗した話

タイで作ったウェブマガジンANNGLEタイ人向けの日本情報ウェブマガジンANNGLE(アングル)は僕が2010年にドメインを取得し、約10年間継続してきました。このメディアはタイ語版と日本語版で構成されていて、日本語版は日本人向けのタイ情報、タイ語版はタイ人向けの日本情報という形で運営していました。 立ち上げ当初は僕自身運営に関する知識や技術が足りていなかったこともあって運営サポートをしてくれる会社やパートナーが何度か入れ替わりましたが、長年継続していく中で現地のソーシャル

増え続けるショート動画中毒者

ここ数年で変わった世の中の流れで僕が注視しているのがTikTok、インスタリール、YouTubeショートなどのショート動画アプリ。周りを見ても時間つぶしに使っているこの中毒性の高いコンテンツはハマると思考停止に追いやる危険な洗脳ツールだと思っている。 そんな時を溶かす最近のショート動画を改めて考察したい。 テレビの次の洗脳メディア近年、テレビに代わって人々の注目を浴びる次世代コンテンツ「ショート動画」。短い時間で情報やエンターテインメントを凝縮し、スマートフォンやタブレッ

ないならつくる、いないならなる

タイトルは僕がよく聴く音楽のワンフレーズ。単純な日本語だけど奥が深い。なかったものを自分で作り出し、自分が居ない場所でも存在感を示すということはどういうことなのか。 人生には色々な困難や障害がありますが、その中でも「ない」という状況はとても厳しいものです。何かを成し遂げるために必要なものが手元にない、あるいは自分のいない場所で何かをする必要がある場合、人はどのように対処するのでしょうか。私はそんな時にこそ「ないならつくる、いないならなる」という考え方が大切だと思っています。

スシロー事件から考える日本のITリテラシー

高校生が起こしたスシロー炎上事件回転寿司チェーン「スシロー」で、少年が醤油のボトルや湯飲みをなめ回し、寿司に唾液をつけた動画がSNSで拡散されたことで、衛生面に不安が広がり、「フード&ライフカンパニーズ」の株価が暴落した。スシローは被害届を提出し、店内の対策を行ったが、少年と保護者は謝罪しても、スシローは刑事・民事の対処を継続するとして被害届を取り下げなかった。 中華チェーン「王将」がとった対策中華チェーン「餃子の王将」は、テーブルに置くギョーザのたれなどの調味料を撤去し、