[すこし詩的なものとして]0093 終わりの合図は鏡の奥に
自分という人間が
誰かに認められたいからと
死ぬことすら恐れずに
自分以外を殺したった止められない
そんな何かに取り憑かれていくような
鏡に映る自分を
今にも壊そうとしている
もう終わりにしよう
でも
僕を見捨てないで欲しい
終わりのベルを鳴らさないで欲しい
お願いだから
話す相手もなく
誰かに声をかけたって
結局は何も話せないまま
唯一の話し相手は
郵便配達員だけだ
今にもバラけそうな
その手紙の束のように
僕の心もバラバラと
それでもそこに座ったままで
街ゆく女性に目