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竹と筍(岐阜で、土に触れる #2)


(1)竹林の維持・管理


① わが家の「負」動産たち

わが家には「微妙な」不動産があります。

それは「田んぼ(休耕田)」と「山林(雑木林+竹林)」です。といっても、規模が小さく、アクセスも悪いため、ほとんど活用できていません。

「田んぼ(休耕田)」は、放置すれば雑草だらけになります。周りの田畑への雑草被害を防ぐためにも、毎年の定期的な草刈りは欠かせません。春~夏に草は成長するので、暑い中での草刈りが必須です。地獄の作業です。

雑草だらけの休耕田

これらは、管理の手間がかかるだけで、何も生み出さない、まさに「負」動産です。多くの休耕農地や放棄された山林が、ソーラーパネル発電所に変わっていくのも納得です(わが家にもソーラーパネル設置業者から勧誘がありましたが、お断りしました)。

せっかく岐阜へUターンして、これらの「負」動産たちが身近な存在になったので、活用してやろうと動き出しました(所有者である父とともに)。

② まずは「竹林」の活用から!

「負」動産の中でも、唯一活用(?)できているのが「竹林」です。孟宗竹の竹林では筍(タケノコ)を収穫できます。それほど広くもない竹林ですが、毎年、数十本のタケノコが採れます。竹の繁殖力、おそるべし。。

竹林まで、わが家から車で約1時間。。1~2年前までは、竹林の近くに住む大叔父が管理をしてくれていました。ですが、大叔父の体力が衰え、力仕事が難しくなったということで、管理のバトンが父に回ってきました。

ちょうどそのタイミングで私がUターンしたので、いまは隔週くらいで父と竹林まで出向き、管理作業をしています。

タケノコが採れる竹林(孟宗竹)

③ 古い竹を伐る

「竹」は「筍(タケノコ)」の状態からスタートします。ですが、「食べられるタケノコ」の状態は、ほんのわずかな期間(数日?)でしかありません。すぐに固く、大きな竹に成長します。

【雨後のたけのこ】
似たような物が続々と現れ出ることのたとえ

新明解国語辞典 第八版

収穫期の雨後には、タケノコが一斉に顔を出します。出てきたタケノコを採らずに放置すれば、あっという間に大きな竹になります。そのため、人の手が入らなくなった竹林は、密集した竹によって立ち入ることも難しくなります。

成長した竹も、いずれは枯れます。人の手が入らない竹林には、枯れて立っているだけの竹も多く含まれます。このような状態では竹林に日が入らず、植物である竹の生命活動を妨げることになります。それでは元気なタケノコも出てきません。

とういことで、枯れた竹は伐らねばなりません。

伐り倒した古い竹

竹は内部が空洞(中空)なので、伐るのは簡単です。また、のこぎりで途中まで伐れば、自重によって勝手に割れて倒れていきます。

自重によって割れた竹

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(2)筍の季節がやってきた!


① 例年より半月早い。。

例年であれば、4月中旬~GW頃に、タケノコを収穫します。

「暖冬なので今年は少し早いかな」と、父と話していたところ、3月末にはすでにタケノコが出ていました。竹林を見て回ったところ、まだまだ数は少ないですが、どうやら4月半ば頃に収穫のピークが来そうです(4月3日現在)。

顔を出したタケノコ

今週末は雨予報。
「雨後のたけのこ」を期待して、来週は合気道の稽古前(後?)にタケノコの収穫作業をしようと企んでいます。お世話になった方々にお送りできるくらいの収穫を期待しています。

例年よりだいぶ早い、予想外の収穫でした!

②(余談)イノシシってすごい、、

例年、たくさんのタケノコを収穫できるのは、人家に隣接した麓の竹林です。それとは別に、麓から少し登った斜面地にも、タケノコが採れる竹林があります(大叔父の所有地)。

こちらを見回ったところ、2本だけタケノコを発見・収穫できました。ですが、あたりを見回すと、明らかにタケノコを掘り返した後がそこら中にあります。

イノシシの仕業です。
麓の竹林は周囲を電気柵(お隣さんが設置)などで囲われているため、イノシシの侵入は難しい。その一方、自由に侵入できる斜面地の竹林は、イノシシにとって筍パラダイスとなっています(まさに「たけのこの里」)。

そこら中を掘り返された竹林を見て、「イノシシの力」を思い知ると同時に、獣害によって農業を諦める人が多い現状にも思い至りました。獣害については改めて考えるとして、まずは自分にできることを1つずつ。

以上、竹と筍についてのレポートでした!

(本文終わり)


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