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東工大一般入試合格体験記

はじめに

東工大理学院に一般選抜で受かりました。再現性は皆無ですが書き留めておこうと思います。自分のための記録の意味合いが強いので、駄文となるのはお許しください。
地方公立進学校出身
冠模試の判定はBCC
選択科目は物理化学地理

志望校の決定

志望校を東工大に決めたのは高一の秋ごろでした。とにかく国語(特に古典)を勉強したくなかったのと、数学が得意なこともあり、一回目指してみるかということになりました。学校や塾の先生には東大を推されていましたが、国語(共テを含め)をやりたくないと言って押し通していました。塾のチューターからは、東工大一本に絞ると、東工大から下げる先がなくなるよ、とは口酸っぱく言われていました。当時は自分の数学の素養がどれほどか分からず、東工大のレベルに達せなかったらどうしようとは考えていましたが、東工大を目指していれば東北大には余裕をもって受かれるかなーとも思っていました。

勉強の流れ

中3~高1

中3の春ごろに、近くの東進の校舎の人から数学特待に勧誘されました。数学特待は、模試で成績が良いと数学の講座を取り放題になるシステムです。コロナ休み真っ只中なこともあり時間があったので、そこで数学1Aに触れられたのは大きかったと思います。特待は高一までだったので、無理やり数3まで終わらせました。英語の講座も取って(取らされて)いましたが、ちゃんと取り組んではいなかったです。シス単は2ステージ目まではやってました。
高1終わりの共テ同日は、英語国語数1Aは6割、数2Bは4割でした。

高2

数学の真髄に出会い、数学の沼にはまります。ただ、受験勉強をしていたかと言われると全くしていなかったです。秋には苑田に出会い、これもまた世界が変わりました。苑田合うか迷っている人は「理系物理の基礎」をとってみると良いと思います。
高2終わりの共テ同日は、英語7割、数学9割で合計600点でした。この時点で共テ対策は実質終了しました。
また、1月にニンテンドーオンラインの期限がきたのでそれと同時にゲームを封印しました。(結局動画をみていたのであまり意味はなかったかも?)

高3

取った東進の講座は

数学の真髄 理系
数学の真髄 東大実践演習編 論証、図形、解析
数学の真髄 東大実戦演習編 総合(8月に追加)
ハイレベル物理(原子含め)
(英語B組、ほとんどやってない)
過去問演習講座 東工大
単元ジャンル

3月

おそらく一番勉強したであろう1ヶ月。ハイレベル物理面白すぎました。苑田様々。1ヶ月間ずっとモチベーションが高かったのはこのときが最初で最後でした。

夏休みまで


東進の講座をぼちぼち消化していました。(3~5コマ/週)9月頭くらいに講座が終わりました。周りは過去問演習を始めていて(共テに関しては終わらせている人もいて)、不安になった覚えがあります。

夏休み以降

2~3週間に一年のペースで過去問を解いていました。解いて解説を聞くだけで復習は解説を聞く以外はしていませんでした(2周する予定だったので)。解いた順番は、23,22,13~21 でした。11年分解き終わったのは1月の終わりでした。過去問と並行して真髄総合もぼちぼち取り組んでいました。
11月頃に東北大AOIIで抜ける人が出始めてメンタルがちょっとやられることもありました。
私立は早慶理から何個か受けようとは決めていましたが、面倒で後回しにしていました。後期は共テ次第で良ければ東北、悪ければ横国か都立にだそうとしていました。

共通テスト前

共テ対策は学校の授業のみで過去問やパック等はしていませんでした。センター化学は良問と聞いていたので二次対策も兼ねて3年分解きました。共テ1週間前からは化学(基礎)の教科書をずっと読んでいました。これで化学爆伸びしたので全員やったほうがいいです。共テ前日は高木さんの最終巻の発売日だったのでそれを読んだり、ぼく勉のセンター試験の話を読んだりしていました。以下当日について。

まあ、東工大志望にしては取れすぎですね。ノンプレッシャーだったのが功を奏したのだと思います。初日に自己採点をして400点を超えたので、800点超えが見えてなぜか緊張していました。(二日目、朝5:30に目が覚めた。)

共テ後から二次試験

共テが良かったので後期は東北大理学部数学科、物理学科に決定、私立は慶応理工学門3、理科大理学部数学科(B方式)に出願を決定。学校ではオープンや実戦の過去問をやっていました。この時期は共テの勉強が生きて、英語と化学が爆伸びしました。私立の過去問は1年分を解き切っていないくらいしかやりませんでした。
理科大は落ちたと思ってたら受かってたし、慶応は受かったと思っていたら落ちましたね。(結果は両方東工大終わってから見た。)
また、得点を最大化するように時間配分などを意識し始めたのはこの頃でした。数学でいうと、なにもせず考えているだけの時間を減らしてゴリ押しの計算でも書いている時間を増やすようにしていました。
正直言って、この時期は同じような日が続いていたので思い出があまりないんですよね…。直前期はやはりストレスがかかるので逆に家ではゲームをすることで回復に努めていました。流石に本番前の一週間は全然寝られず、布団に入って3-4時間寝付けないことはざらでした。学校で友達と話すことでなんとかメンタルを保っていました。感謝。

いざ当日

前日は21時に布団に入るも全く寝れず、まともに寝られたのは23-01、05-07の4時間のみという絶望的なコンディションでした(普段どうやって寝ていたかがわからなくなった。)。とはいえ、本番はカフェインとったりアドレナリンでたりするので気にしなくて大丈夫です。

一日目は、数学4完し英語も簡単だったため、だいぶウキウキでした。この時点で、少なくとも250はあったので、二日目は差がつかないように激難か激易を期待していました。
二日目、物理難しいなーと思うも、差がつかないだろうと思い込み、化学もそれなり。昼休みにはウッドデッキで物理に絶望する受験生がたくさんいました。帰りの電車で自己採点したのですが、8割方受かっているだろうということで僕の受験が終了しました。化学で勘で二桁の数字いれたらあたっていて10点稼げていたときは痺れましたね。なんか書いたほうが良いというのを実感しました。感触がわるかったら後期の赤本買って帰る気でいましたが、合格発表まで勉強は全くしていませんでした。

合格発表

17時!?発表だったのですが朝5時に目が覚めてしまって非常に長い半日でした。16時半から友達と通話しながら待機していて、せっかくの機会なので動画もとってました。割と恐ろしい話ですが、結果受かっていたのでOKです。

科目毎の勉強法

数学

まず、数学は早く終わらせるほどよいです。数学か英語のどちらかを早くしあげるとだいぶ楽になります。微積物理をやるときにも活かせるしね。自分はパターン暗記は意味ないと思っていたので、網羅系は二年以降はやっていませんでした。真髄などで定義と考え方を固めて、難しめの問題を初見で崩していくという勉強をしていました。このやり方は、ちゃんとした先生を見分けられれば早いです。結局、難関大には難関大の典型問題があるので、それを一通り解ければ150点くらいには届くと思います。(上級問題精講とか良さそうだった。)

英語

自主的に行った勉強はシス単の2章まで(ちゃんと覚えたのは8割くらい)、ポレポレを半分くらいで、ほとんどやってませんでした。英語が読めたというより東工大の英語に過剰に適応したと言う方が近い気がしています。ちゃんと伸びたのは共テ後だったので、共テで長文に慣れたのが良かった気がします。また、ポレポレをやってから返り読みをしなくなって読むスピードあがりました。
自分は、大問2の設問から始めていました。本文は無駄が多いので正誤問題で話の流れを把握しておくと読みやすいです。大問2を30~40分で解いて残りを大問1と見直しにあてていました。みんな言っていますが、ちゃんと勉強していれば100点が安定する科目なのでちゃんとやりましょう。
余談ですが、2月に英語から2週間ほど逃げていたら、本当に読めなくなったので、直前期はコンスタントに読みましょう。

物理

苑田(じゃなくてもいいけど)の微積物理やれ!以上。
自分はこれと過去問しかやってないからほんとにこれしか言えません、、、独学だと新物理入門になりますが、初読で理解するのはだいぶ難しいと思います。
名門の森をノンストップで解けるくらいになれば100点は取れると思います。
2024年の物理許すまじ。

化学

おそらく一番点が取りやすい科目。そして短期間であげやすい科目。僕は地方の公立高校だったので、全範囲終わったのが3年秋ごろでしたが、それなりに得点源になりました。やった参考書は、教科書、重問、過去問のみです。教科書を舐めないほうが良いです。

メンタル

直前一週間を除いて、ずっとヘラヘラしていたのでメンタルは強い方だったのかなと思います。周りと比べるとやられるので、過去問で何点取るかだけを考えていました (冊子のる友達もいたけど気にしていなかった。) 。こうするとゴールが動かないので成長が感じやすくて良いと思います。模試で取れなくて相性悪いなーとぼやいても、過去問で取れなくてちゃんと悔しく思うことを大切にしていました。自分の中でラインを決めて動くと考えることが減って楽になると思います。モチベーションがでないときは、それが勉強に対してだけなのか、人生ごとモチベーションがないのかを考えましょう。前者は時間が経つ、むりやりやる等で解決しますが、後者は逆効果です。よく寝て、友達とおしゃべりしないと解決しないこともあります。受験生である前に高校生として楽しむことも忘れないように。

過去問成績推移

解いた順番は
’23 → ’22 → ’13 - ’21
9月に開始して、一月に3年分のペースで進めていました。
'21をやったのは共テ後でした。

【注意】
’14の数学は行列が出たため240点満点
'13の数学も行列が出たが、白紙で出して60点もらったので実際は100/240
’22の赤文字は初回の点数。(解き直した。)
'23は同日模試を受けていて、二回目なので参考値。
東進からなにか言われたら消すかも。

受験期に一番欲しかった情報

英語と数学の採点はザルなので参考程度に。

二次試験の過去問の利用について

一番重要なのは、セットで解くこと。特に数学は5題初見であることが望ましいです。
始めたタイミングは自分の場合は受講が終わってから(9月)。問題文が理解できたら始めて良いと思います。なるべく早めに始めましょう。最終調整のためにとっておきたい気持ちがあるかもですが、結局、直前期はやること多いので気にしなくて大丈夫です。それよりも質の良い(特に物理)問題を解けない損失のほうが大きいです。
同日模試については賛否両論ありますが、特に明確な勉強計画がなければ受けておいてよいのではというのが僕の意見です。先入観が比較的少なく受けられる本試、1年後戦う相手を見ることによるモチベーション等メリットはありますが、学力が成熟していない段階で過去問が1年分減るデメリットがありますね。

模試の利用について

友達とバトルするために受けてました。気軽に見せられる友達、特に志望校が同じまたは少し上の人がいると良いですね。あとは、どのくらい食べたら眠くなるのかを調べる機会として利用していました。自分は、本番も含め昼ご飯を固定していました。

冠模試結果

数-英-物-化-計
カッコ内は偏差値

7月東進
125 - 54 - 83 - 32 - 294  (62.1 - 44.2 - 73.3 - 50.1 - 62.0) 

10月東進
55 - 75 - 99 -73 - 302     (50.2 - 56.2 - 65.5 - 62.1 - 60.0)

11月OP
123 - 56 - 99 -50 - 328  (54.0 - 45.3 - 66.6 - 48.5 - 55.6)

おわりに

ここまでたどり着いた皆さん、お疲れ様です。そしてありがとうございます。合格体験記は官軍によるポジショントークになるのは避けられませんが、できるだけ当時の状況に沿ったつもりです。あくまで合格者のいち意見だということをお忘れなく。
Twitter(@kentucky22222) やっているので受験期の生の声が見たい方はuntil検索して見てみてください。また、質問や相談等あればDMしてくれると嬉しいです。模試の詳細についてもDMしてくれれば答えます。文章の感想もくれたらとても嬉しい。
では、#東工大開示祭り2024 でお会いしましょう。

おまけ

5/7追記

成績開示がでました。

思ったよりもギリギリ(理学院+11点、情理-4点)でびびりました。試験直後に合格を確信したとは思えないですね、、、化学の10点がなければ最低点+1点合格だったので本当にボーダーだったらしいです。模試、過去問通りといったところでしょうか。

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