カタールW杯2022の話(日本代表以外/主にアルゼンチン)

1998年6月14日、トゥールーズ。
日本代表の初めてのW杯。
最初の試合の対戦相手はアルゼンチン代表でした。
その日から、爽やかな国旗デザインのユニフォームをまとった荒くれ者集団に惹かれて24年。
史上最もエキサイティングな大会で、史上最もエキサイティングと言われた決勝戦を制するという、感無量の優勝です。
今大会で、何故かアルゼンチン代表にハマった5歳の息子を叩き起こして喜び合いました。

大会を通じてボールを相手に持たせるカウンターチームが結果を出し続け、ビルドアップに努めたドイツやスペインは早々に敗退しました。
恐らく今大会で鮮明になったキーワードは「ハードワーク」「リスク回避」そして「ヒーロー」ということになるのかな。
そして、これらの要素を兼ね備えた列強の中にあって、アルゼンチンの優勝を引き寄せたのは「団結」だと思います。
もちろん他の上位チームもそれなりにまとまっていたけど、監督がとことん支配したオランダ、リーダーのカリスマ力でアルゼンチンに半歩及ばなかったクロアチア、不満分子を徹底的に切り捨てることでチームをまとめたフランス以上に、メッシのカリスマが異次元だったということでしょう。
戦術面では、ビルドアップ面でも迎撃守備の面でも5バックが明らかに安定していたけど、決勝ではディマリアがそうした机上の理屈を覆しました。
返す返すも、個の力は戦術を上回り得るということが示された大会でした。
フランスも、ビハインドの局面ではグリーズマンとジルーの構成力とフィニッシュの多彩性を捨てて、エムバペという飛び道具に賭けたことが奏功したわけですし。
クロアチア、モロッコをはじめ、中堅国の粘りも素晴らしかったです。諦めなければどんなアップセットも起こり得るということを改めて思い知らされた今大会、アルゼンチンは初戦で負けていなければ多分優勝してなかったでしょうね。
改めて、サッカーは面白い。

ベスト11はGKボノ、DFラインは右からハキミ、オタメンディ、グバルディオル、長友、中盤はカゼミーロ、デパウル、モドリッチ、2列目はメッシ、グリーズマン、エムバペかな。
左SBはこれといった選手が居なかったので日本人補正ですが。
ベストゲームは決勝(決勝がベストゲームなんて異例中の異例ですが)、次点でスペイン対日本(日本人としての贔屓目なしに、この試合だと思います)です。

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