#16 所得税、住民税の仕組み
スタートアップに関わる税務の基礎知識として、今回は「所得税」と「住民税」について詳しく解説します。
所得税の基礎知識
所得税の種類
所得税には10種類の所得がありますが、スタートアップや個人事業主に関連する主なものは以下の4つです:
給与所得:企業に勤務している方が受け取る給与にかかる所得税です。会社が年末調整を行い、従業員に代わって申告・納税をします。
事業所得:個人事業主として得た所得です。収入から経費を差し引いた金額が事業所得となり、確定申告が必要です。
雑所得:副業などで得た所得です。事業所得に該当しない収入がここに分類されます。
譲渡所得:株式などの資産を売却して得た所得です。譲渡価格から取得費用を差し引いた金額が譲渡所得となります。
確定申告の方法
給与所得者:会社が年末調整を行うため、通常は確定申告の必要がありません。
個人事業主・副業者:収入と経費を集計し、事業所得や雑所得を計算して確定申告します。給与所得がある場合は、源泉徴収票をもとに、合算して申告します。
譲渡所得:資産の売却時に譲渡価格から取得費用を差し引いた額を計算し、確定申告します。
住民税の基礎知識
住民税の計算方法
住民税は所得税とは異なり、各自治体が計算します。確定申告を行うと、その情報が自治体に送られ、自治体が住民税を計算して通知します。
住民税の納付方法
普通徴収:納付書を使って自分で納税する方法です。
特別徴収:会社が給与から天引きして納税する方法です。会社員の場合、ほとんどがこの特別徴収です。
住民税の納付時期
住民税は前年の所得情報をもとに計算され、翌年の6月から翌々年の5月までの12分割で納付することが一般的です。
まとめ
所得税と住民税は、スタートアップや個人事業主にとって重要な税務項目です。以下のポイントを押さえておきましょう:
所得税には給与所得、事業所得、雑所得、譲渡所得などがあり、それぞれ確定申告の方法が異なります。
住民税は各自治体が計算し、普通徴収または特別徴収で納付します。
住民税は前年の所得情報をもとに計算され、翌年の6月から12分割で納付します。
リンク
Spotify
https://open.spotify.com/episode/7do6ZF6kjQIMmHA6R3wI5n?si=uDIqKiSLRRmrRKrY3Z40nw
Apple Podcast
Amazon Music
YouTube
https://youtu.be/4PgYqFXx52g?feature=shared
LISTEN(AI文字起こし)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?