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一足早いメリクリ気分 大学生日記#10


プロローグ

寒い、寒すぎる
朝起きたら俺の足は凍ってんのかってくらい冷たい。
外に出たら寒いっていうよりも耳と顔が痛い。
鼻水は毎日のようにジュルジュル。
自分の誕生日の前にこれほどの寒さを体験したことがあったか。いや、ないと思う。
マジで寒い。
今年の誕生日はこんなに寒い中、1人なのかと思うと、マジで寂しい。人肌が恋しくなるとはまさにこのことな気もする。
ただ、気温が低いだけで快晴。サングラスがないと目が痛くなるのも憎い。寒いなら寒いなりの天気であってほしい。でも快晴。
マジで気が狂いそう
日も短いし、俺が太陽と共に活動できる時間はごく僅か。凄いもどかしい。
でも、活動できる時間を日のせいにするのは誰にだってできる。こっちに住んでいる人はこの時期になると日が短くなるのは当たり前として何も変わらず生活してる。
まあ、ローマにいるならローマ人のように振る舞えというように、俺も現地人のように振る舞おう。

待ち望んだこの季節

しかし、そんな寒さもみんなが待ち望んでいる。
この季節になると、こっちはあのシーズンになる。そう、Weihnachtenクリスマスだ。市庁舎の前には既にFrohe Weihnachtenの文字のデコレーションが、大学構内には数々のWeihnachtsmarktの建物が建てられ、もう準備は万端。あとは、イルミネーションを点灯させたら完成くらいの勢いだ。
ついこないだまでハロウィーンだったから、めちゃくちゃ仕事早いなと感心する。そして、聞いてた通りクリスマスっていうのは当日までの軌跡が大切なんだなと。彼らが待ち望んでいたこの季節。キリスト教信者でもない俺からしたら、観光客気分でしかないけど、せっかくだから久しぶりにキリシタンかぶれの十字架をきってみようかな。高校の最前列での爆睡の時間に使っていたミサも見に行ってみようかな。聞いたこともほとんどないクリスマス関連の洋楽を聞いて街を闊歩するのも悪くはない。
せっかくだから、自分が現地人になったと錯覚しよう。全力で海外かぶれとやらになってやろうじゃねえか。

ヨーロッパのクリスマス。
宗教的にも重んじられる期間で、皆が待ち望んでいる年最後のビッグイベント
そんな期間にヨーロッパに住まわしてくれる大学と家族に全力で感謝しなければ。
特に両親には頭が上がりません。まあ、読んでるだろうし連絡も取ってるから分かると思いますが、息子はそれなりに元気です。
※こんな綺麗事言ってますが、先ほど大学の課題が明日までなことに気づいて急いで仕上た次第です。

エピローグ

寒いけど、寒すぎるけどワクワクが勝つ。そんな体験したこともない素晴らしい期間。何かが始まるぞっていう期待感。
明日から大学構内のクリスマスマーケットも始まるらしい。
アルコールは飲めないからノンアルにはなっちゃうけど、グリューワインを飲んでみようか。絶対に使わないけど、クリスマスの飾り付けでも買ってみようか。
今年はありがたいことにクリぼっちじゃない。この歳になったからサンタさんは俺の家には来ないけど、クリスマスが待ち遠しい。

人生で一度きりの本場のクリスマスマーケットにならないようにC1取らなきゃな。

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