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荷造り終わった〜 留学生日記#6
部屋からものが消えた。
いつも散らかっていたのに。彼女が俺の家を見ていつも言う言葉。
「ちゃんと片付けなよ。」
何故かは知らない。捨てられない病にかかっているのだろう。目の前にゴミ箱はあるけど、それをゴミと認識せず"思い出"と認識する。
結果的に、汚い散らかった部屋が完成する。という具合に、日本の自分の部屋は形成されていったので2009年からという14年以上もの歳月を経て俺の部屋は少しずつ散らかって行った。
昔は人を呼べるくらいの部屋だったけれど、そんなことはもうない。人を呼んだら、こちらが申し訳ない気持ちになってしまう。
そんなこともあったから、自分の部屋が綺麗になるというのをなかなか経験したことがなかった。
それでも、自分の人生経験上、何回か自分の部屋が綺麗になったことがある。
「立つ鳥跡を濁さず」
日本人を象徴するような諺。流石に俺も日本人のアイデンティティもあるようだ。引っ越しをするとき(家族で引っ越した際に自分の部屋はなかった)。その時だけは、必ず部屋を綺麗にして帰るようだ。元々汚かったとしても、それをもとよりキレイにして。
そんなわけで、今週はほとんど家で過ごす時間がない俺は今日の朝を使ってほとんどを終わらせた。残り2回の着替えと最小限のタオル類、薬用品などを除けば、全ての衣服や日用品が自分のキャリーバッグに格納された。食器は元の食器入れに綺麗に並べられた。
自分の部屋には、作業をするためのノートパソコンと充電器類のコード、朝ごはんとして食べているパン以外には存在しない。
もう、何も無くなった。元々、何かものがあっても気にしないタイプの自分だが、部屋が綺麗になると何故か気持ち良い。
後2日、なんとかなるさ精神で海外生活を楽しもう。もしかしたら、これが人生最後の海外になるかもしれないからね。
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