今の会社に就職を決めた理由ってなんだっけ
サークル活動に一生懸命になって、気が付いたら大学3年生。
特にやりたいこともなくて、何となく周りも受けるからと説明会に行った金融業界。
仕事の内容を聞いても全然ピンと来なくて、まあとりあえず受けてみるかって感じ。
幸いなことに通っていた大学の面接対策講座が充実していたので、
ガクチカ手札にあったサークルとバイトはある程度強化して面接の場に出せていた感覚でいました。
その辺にいる普通の大学生でした。
少しずつ面接を進めて受かったり落ちたりする中で、
①親がとても不規則な仕事で大変そうだったから、自分は規則正しい生活が出来る仕事が良いな
②土日にサッカーを観に行けなくなることは嫌だな
③結婚したらひとつの場所に留まりたいから全国転勤は無しだな
④証券とか保険って体育会系色強くてキツそうだからやめとこうかな
とかそんなことを考えながら活動してた記憶があります。
なんとなく何社かまで絞れてきたある日、午前中の面接を終え、自宅に帰ろうと思って電車に乗りました。
なんでもない途中の停車駅で、車窓からカレー屋の看板が見えました。
お腹が空いていた私は、やけに気になって、途中下車してその店に寄りました。
カレー屋から出て駅まで歩いている時、ふとある金融機関の店舗が見えました。
先輩達から支店訪問しなさいとかって言われていたので、アポ無しで相手にされないだろうと思いながら支店のドアを開きました。
今までいくつかの銀行や信用金庫の店舗を覗いては、
今忙しいから無理!みたいな反応をされて当然のごとく引き下がることばかりでした。
それが普通だと思っていました。
しかし、その日は違いました。
支店長自ら応接に通してくださり、こんなどこの誰だか、どんな会社に決めるかわからない私に対して、
1時間ぐらい仕事のことや就活のことについて丁寧に教えてくれました。
支店長に感謝の言葉を伝え、支店を出ました。感動を覚えて、希望が湧いてきて、この出会いが嬉しくて今の会社に決めようと思ったのでした。
色んな見方が出来るのは思いますが、無数の企業からこれだと思う1社を選んで、更に内定を貰わなければ、という考えに囚われていた私にとって、このことは十分過ぎる出来事でした。
その後なんとかその会社から内定をもらうと、
入社後の研修で偶然、その支店長と再会を果たしました。
なんの根拠もありませんでしたが、向き合って挨拶をしたとき、直感的に自分の判断は間違っていなかったと確信しました。
今でも、私の名刺入れの中には、あのときの名刺が入ったままです。
人生の目標は豊かな老後を過ごすこと。
そこから逆算した日々を過ごします。
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