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コンフォートゾーンから抜け出すことの重要性


今回の記事ではビジネスマンとして、一人の人間として成長し続ける為に、どのような心理状態に身を置けば良いのか、その中でも「不安感情」との向き合い方についてお伝えします。

その問いに対して私が考えた答えは、
「適度な不安とストレスを抱えた状態で思考し、物事に向き合った上で答え合わせをする」
というものです。



1.3つの心理的領域について

人間が抱く不安感情の度合を3つの領域に分けると以下の図の様になります。1つずつ説明していきます。

不安感情の3領域図


①コンフォートゾーン

状況や環境に不安を感じない心地良い空間。意識をしなくてもこなすことが出来るルーティーンワークを指します。ラーニングゾーンと行き来することで、コンフォートゾーンを広げることが出来ます。


②ラーニングゾーン

自分の能力を超える仕事やスキル、未知の体験をするときに不安がある状態。無意識に行動できる慣れ親しんだ状態から一歩踏み出しているので、心地の悪い状況。これを心地の良い状況に変えようと意識的に努力することで、人は成長していきます。


③パニックゾーン

自分の能力をはるかに超える水準を求められる、精神的にも肉体的にも追い込まれた状態。目の前の状況に対してどうすれば良いかイメージが沸かず、混乱状態にあることからパニックゾーンと呼びます。



2.ゾーン認知と前提の話


まずは、自分が今どのゾーンにいるかを認知することが大切になります。
そういったことを考える余裕が生まれるのは、おそらくコンフォートゾーンにいる場面が多いでしょう。

また、前提として人間は従来、なるべくコンフォートゾーンで過ごそうとします。わざわざ自分から積極的に不安な気持ちなったりすることは避けます。ですから、意識的にラーニングゾーンに飛び込んでいこうとしない限り、コンフォートゾーンに居る時間が長くなります。



3.ラーニングゾーンへの具体的な進出方法

そんなこと言われても、一体どうやってラーニングゾーンに飛び込んでいけばいいのかわからないという方に対して、私なりに考えてみた以下の3パターンをご紹介します。

まず、最初の2つは自分からラーニングゾーンにどんどん飛び込んでいきたいと思ってる方向けです。


(ⅰ)はったりをかましてラーニングゾーンに飛び込む(コンフォート→ラーニング)

例えば仕事をしていて、取引先や上司から「○○さん、これやってみる?」とか「こういうのって出来たりする?」と自分がやったことなくて、やってみたかった仕事が急に降ってくることがあると思います。
その時に、反応をあらかじめイメージしておいて、「はい、やってみます。」と回答します。
自分に出来るか不安な状態で仕事を請ける訳ですから、これはラーニングゾーンに飛び込むことが出来ます。私もこのパターンで請け負って、うまく出来なかったことがたくさんあります、おすすめです。


(ⅱ)パニックゾーンに入ってしまったことをラーニングゾーンを広げる機会と捉えて経験の点を打つ(パニック→ラーニング)

普段の仕事では少ないかもしれませんが、通常時では滅多に会えない社長や役員、味わえない環境や状況に出会えた時に有効なパターンです。
前述のはったりパターンや、普段からどこのゾーンにいるかメタ認知を数多くこなしていくことで、パニックゾーンに入った瞬間に、入ってしまったことを認知出来るのでは、と考えました。
認知出来てしまえば、それはパニックゾーン内での出来事ですから、うまくその場を処理出来なくてもそれはしょうがないことに変化します。また、滅多に出来ない経験をよく観察することで、ラーニングゾーンを広げることが出来ます。

最後のひとつは、成長したい気持ちはあるけどどんどん飛び込んでいくまでの気持ちはない方向けです。通常の仕事の仕方に一番近いと思われます。


(ⅲ)ラーニングゾーンとコンフォートゾーンを行き来しながらラーニングゾーンを広げていく(コンフォート↔ラーニング)

これは、普段のルーティーンワークの中に少し意識して新しいことを取り入れたりするイメージです。成長速度はやや遅くなりますが、片足はコンフォートゾーンに残して、周囲のフォローがある中で取り組めれば良いと思います。
普段の仕事だって毎日多少新しいこともあるだろうと思う方もいるかもしれませんが、自分はどのゾーンにいて、どうありたいのかをイメージすることが重要だと思います。


4.まとめ

これまで不安感情の3つの領域について、記事にしてきました。

冒頭に書いた通り、最も成長速度を上げる為には、
「適度な不安とストレスを抱えた状態で思考して物事に取り組んで、答え合わせをする」
ということが重要だと思います。そして、これを繰り返し続けることです。

具体例の中で、コンフォートからラーニングに飛び込むはったりパターンを紹介しましたが、あれが個人的には一番だと思ってます。

正直請けた仕事を最後までやり切れなくても死ぬわけではないですし、大抵のことは全力で謝罪すればどうにかなります。
上手くいかずにクレームを出して、上司と一緒に謝りに行くのも、ある意味ラーニングゾーンでの出来事です。

クレームを出してしまうことを恐れるよりも、コンフォートゾーンに居たいが故に飛び込まない癖を付けてしまう方が恐ろしいのではないかと思いました。

若手の時しか出来ない仕事もあります。よくわからなくても、飛び込んでみる気持ちさえあればなんとかなるものです。




人生の目標は豊かな老後を過ごすこと。

そこから逆算した日々を過ごします。


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