HERALBONY ART PRIZE 2024 EXHIBITION
去年の6月にも書いた「ヘラルボニー」の活動だが、今年は(株)ヘラルボニーが主催する国際アートアワードの作品が三井住友銀行東館1階で展示されていたので、どのような異彩が放たれているかを確認しに行った。
(展示期間は8月10日から本日までとなっているので、既に多くの人が目にしていると思う)
自分として興味があったのは、2000点以上の主に知的障害のある作家のアートデータライセンスを管理する「ヘラルボニー」が国際ブランドとして成長していく中で、作家の才能を評価し活躍の道を切り開いていくために創設したアワードの作品がどんな物なのか・・・と言うこと。
外に出るだけで健康被害に遭いそうな毎日だから最近は外へ出る事も控えていたが、興味に負けて出かけたのは17日だった。
暑さは相変わらずだったが空は既に秋空。
8月の猛暑に比べれば若干(あくまで若干)気温が下がっているようにも感じたが、それでも汗かきな自分は外に出た事を後悔していた。
さすがは丸の内と言うべきか。
この暑さでもジャケットを着ている人や、長袖ワイシャツでいる人もいる。
自分が仕事をしていた頃は、クールビズ期間に入ったら即座にポロシャツになって過ごしていたから、オフィスは寒い位にエアコンが効いているだろか?と邪推したりする。
再開発された事もあって立ち並ぶビルには個性的なものが多く、魅力的な意匠についつい目を奪われる。
キラキラした物が好きな自分としては、窓ガラスや建物の意匠を切り取りたくなるのだが、そうやって撮りだすと止まらなくなるので、この1枚を撮って諦める。
目指すは三井住友銀行東館だ。
ヘラルボニーが今年獲得した「LVMH イノベーションアワード」の「従業員体験とダイバーシティ&インクルージョン」部門賞は、89カ国1545社の応募な中からの受賞となり、日本企業としては初めてだったのでかなり注目された。
「LVMH」はルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーが合併してでき、数々の高級ブランドを持つコングロマリットで、ファッションやウォッチ、ジュエリーブランドに加え、ワインやウィスキー等のスピリッツの世界でもトップブランドを支えている。
(ウィスキー好きな自分はかなりお世話になった)
そんな「LVMH」が傘下75メゾンと連携する企業支援プログラムによって支援するのなら、「ヘラルボニー」も国際ブランドの一つとして認められた様なもの。
ならばやっぱり、アワードの作品を見るしかないのですな。
東館に入ると、入口にあったのはグランプリ作品。
30キロの米袋を切り広げてキャンバス代わりにし、満月の寄りの珊瑚の産卵をテーマに、満天の星空や宇宙、満月などをモチーフにしている。
JINS賞となったこの作品は、日々のほとんどを自室で過ごすカミジョウミカさんが、真に自由でいられる創造的な夢の中の世界の一端を表現している。
「生きることは描くこと、描くことは生きること。」を信念に、世界中に人々に作品を見てもらうことを夢見ている彼女の作品は、大胆な色使いや精緻なモチーフの中に込められた想いが伝わる力作だった。
ウィークデイの午後ではあったが、去年に比べて見に来る人が多く感じたのは、報道が多かったからだろうか。
自分としても休日に丸の内を訪れる勇気が無かったからこその選択ではあったけど、じっくりと作品と対峙する時間が取りにくかったのは、国際アートアワード作品が持つ力だったと思った。
今回は、28の国と地域から924名の作家による1973作品が応募した中から、最終審査進出作品を含む全62作品が展示されていた。
受賞するかどうかは選者の考察や好みもあると思うが、アートの魅力は見た人がどれだけ心を動かされるかという点にあると思う。
なので、賞の有無に関わらず自分が感じた魅力を基に、3作品をアップしてみた。
勿論、他にも惹かれた作品が多くあった。
だけどこの3枚は、心に引っかかって離れなかったものだ。
あと、写真による作品もあったけど、想いを乗せて表現していく中では写実すぎる写真を使った手法は、写実すぎるが故に不利なのかも知れない・・と思わせれた事が発見だった。
それにしても、作品1点1点に乗っかっているモノの重さが半端なかった。
滞在した時間は1時間にも満たなかったが、全てを見終わるとグッタリ。
予定では「丸の内ならではの食事を楽しむ」つもりもだったけど、そんな気力も吹っ飛んだのですんなりと帰宅する事にしたのだが・・・横浜に着いたら、腹ぺこ。
しょうがない。
どこかで乗っかってる諸々のモノを吹っ飛ばすべく、がっつりと肉を食う事にしよう!・・と考えたんだが、時間が15時過ぎだったので行きたい店がアイドルタイム中。
でも「捨てる神あれば拾う神あり」って言葉通り、通し営業中のステーキハウスがあったのです。
と言う事で、無事こんなのにありつきましたとさ。
ごちそうさまでした。
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