ヨルノヨ
横浜では11月末から1月頭まで、ヨルノヨと称したイルミネーションによるイベントが催されている。
今年は12月に入っても凍えるような寒さが無い事もあって、週末ともなると多くの観光客が訪れているようだ。
今日は、そのヨルノヨ・アートプログラム中から「イルミーヌ・ヨコハマ2023〜横浜の未来が輝く」の様子を切り取ってみた。
山下公園前の銀杏並木はご覧の通りのライトアップがされていて、銀杏にはライトが当たっていない事もあって、昼間とは随分と印象が違って見えた。
会場は山下公園の中にあるが、ヨルノヨは連動イベントなので、新港エリアと大桟橋、そして山下公園エリアでもプロジェクションマッピング等が楽しめる。
なので、体力と気力があったら別の場所を撮ってみようと思っているが、どうなる事やら。
輝度が高く単一色故に色が強いLED照明だと頑張っても色は飽和しやすく、どうしてもこんな写りになってしまう。
ステージ写真でも最近はLEDの灯体が増えてきたので、色が強く出過ぎてしまって調整に苦労するようになってきたが、これからどんどんその方向へ行くのだろう。
こういった樹木に施すイルミネーションの場合は、熱くならないLEDは木を傷めないで済むという意味合いもあって使われているのだと思うけど、この明るさを夜に浴びるのは季節感の喪失に繋がらない?って思ったりもする。
でもそれは一瞬で、それよりもこの艶やかなイルミネーションを、なるべく現場で見た物に近づける調色の方が大変で、今日は暗い事が前提なのでRF15-35とRF70-200の大三元レンズに加えてRF35とEF50を持って出かけたが、ISO6400にしても結構なスローシャッターになるので、ISが付いている事のありがたさを噛みしめる事にもなった。
このイベントは今月限定のもので、今日はイルミネーションに連動して新港埠頭辺りで5分間の花火が予定されているので、山下公園の会場は空いているのでは?と期待したのだが、ちょっとばかり甘かった。
もっと人が少ないと思っていたけどご覧の通り多くの人が集っていて、勿論比べたら新港エリアとは比べものにならないほど少ないとも言えるだろうけど、花火の魅力は大きいのだろう。
こういった写真を撮りたいがために持ってきたレンズは、15mmという超広角な画角の強みを見せてこんな写真に仕上がった。
ちなみにこういった撮影をする場合のコツとしては、「露出はマニュアルで」というのがある。
LEDやレーザーなどを使われると、見た目より強い光が出ている事も多く、また瞬時に色や明るさが変化する様なイベント系の照明の場合は、露出をオートにするとその変化に間に合わない事があるからだ。
ほぼ同じ明かりだけど、感度をISO6400に固定してオートで撮ったら、シャッター速度が1/8秒とスローになって、さすがにフォールドするのに苦労した。
(試しにやってみたらここまで差が出て、ビックリした)
LED照明だと、補色関係の明かりが同居するとこんな感じになってしまう。(左側の木)
こういった場合、露光オーバーで撮ってしまうとリカバリーが効かないほど色が強くなって飽和しがち。飽和すれば色をべったり塗ったのと同じようなディテールの無い画になるので、立体感が薄れてくどい色合いだけが目立つようになる。
なので、そういう意味でもマニュアルで撮る意味は大きいと考えている。
横浜らしさの象徴の一つとも言えるガス灯は平成元年に整備され、リアルにガス灯として暖かい明かりを灯している。こんな派手なイルミネーションに混じってもどこか暖かい光に見えるのは、LEDの様な単一色光じゃないからなのかも知れない。
それにしてもRF70-200mmって、ちょっと驚くくらいの高画質。
RF15-35mmも凄いと思うけどそれはEF16-35mmと比べての話で、望遠ズームとしてはヤバい能力があるEF70-200mmを超えてくるレンズだから、比べる土台が違うのかも、って現像してて感じた。
これで、重量がもう少し軽いと嬉しいんですけど、キヤノンさん、どうにかなりませんかね?
ちなみに、どうにかなってもコストがガンと跳ね上がったら買えないので、そこのとこもよろしくお願いいたします。